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センパイ1

第1回キャリア企画 国際協力のセンパイと考えよう!「国際協力に携わる職業と役割~国際機関・民間組織・学術機関~」

第1回キャリア企画
国際協力のセンパイと考えよう!
「国際協力に携わる職業と役割
~国際機関・民間組織・学術機関~
開催報告



2020年8月8日 実施
国連フォーラム関西支部


目次

  1. 開催概要
  2. 開催報告
  3. 参加者の声

センパイ1


2020年8月8日(土)に、オンラインにて、「国際協力のセンパイと考えよう!国際協力に携わる職業と役割~国際機関・民間組織・学術機関~」を開催致しました。そのご報告をさせて頂きます。

1.イベント概要

(1)企画背景

国連フォーラム関西では、これまで国際協力の現場で活躍されている又はされていた実務家の方々や学者の方々などをお招きし、国際協力の場で議論されている様々なトピックに関して、参加者に学びの場や議論、情報共有の場を提供してきました。国連フォーラム関西では学生やユース層の会員が多く、これまでの勉強会・イベントの実施アンケートからも現場や専門領域でご活躍の方からお話を伺いたい旨の声を多数受けております。よって、この度国連フォーラム関西では、国際協力の分野における様々な議論を取り上げるとともに、国際協力のキャリアについて知る機会を設け、参加者のキャリア形成の一助となることを願って本シリーズ企画を開催致します。
本シリーズでは、国際協力業界においてご活躍又はその過程にある方をお招きし、ゲストの方のキャリアについて語って頂きます。さらに、キャリアについてお話頂く中で、現場で起こっている課題やそれに対する議論などにも触れて頂き、参加者にはアカデミックな部分と現場での実情とを繋げて考える機会を提供します。
 議論の題材となる国際社会における議題・問題について取り組む姿勢を見聞して初めて、自身が学んでいる分野のアカデミックな知識と現場でこれから経験するであろう課題を併せて理解することができ、参加者にとって、キャリアを考えるうえでのヒント・鍵になると考えます。参加者にとってのロールモデルを見つけ、また現場で活躍されている方の想いを聞くことで参加者の夢への後押しとなることを願って、本シリーズを企画します。
そして、シリーズの第1回は、国際機関や民間組織、学術機関など様々な関わり方や視点を学ぶという目的のもと、本勉強会を実施いたします。

(2)企画目的

対象:国連などの国際機関や国際協力のキャリアに関心のあるユース層

企画目的:以下の機会を提供することで、参加者のキャリアや夢を応援する。

  1. 各分野における近年重要視されている又は取り組まれている課題について学び、現場での状況や課題、また議論されていることなどについて理解する。
  2. ゲストより国際協力分野のキャリア形成についてご紹介いただき、参加者がどのように国際協力分野におけるキャリアを形成していくかという示唆を得、また参加者自身のキャリア構築について考える機会を提供する。
  3. 国際機関、民間組織、学術機関など国際協力の様々な関わり方について知るとともに、国際協力とは何かについて示唆を得る機会を提供する。

(3)内容

【日程】2020年8月8日 16:00~18:00
【場所】Zoomにて実施
【予定】16:00 ~ 16:10:オープニング
       16:10 ~ 17:10:ディスカッション・セッション
    17:10 ~ 17:20:クロージング
    17:30 ~ 18:00:ネットワーキングタイム  ※自由参加

(4)ゲスト

赤星 聖さん 関西学院大学法学部 准教授
大阪大学法学部卒業。神戸大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程後期課程単位取得満期退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、ジョージタウン大学客員研究員を経て現職。博士(政治学)。専門は国際関係論、グローバル・ガバナンス論。研究テーマとして、国際人道システム、難民保護、国連研究、日本における国際関係論の特徴など。主な著作として、『国内避難民問題のグローバル・ガバナンス―多様化するアクターとガバナンスの変化』(有信堂高文社、2021年刊行予定)、「複合的なガバナンスにおける国際機構間関係―国内避難民支援を事例として」『国際政治』192巻(2018年)、”What Made IDPs a Separate Category from Refugees? The Change in Logic of IDP Treatment in the SARRED Conference” CDR Quarterly 7 (2013) など。

井上 良子さん Impact Hub Kyoto・プロジェクトマネージャー、京都市ソーシャルイノベーション研究所・イノベーションコーディネータ
九州大学法学部(国際公法専攻)・法科大学院修了後、東南アジアで社会起業家に出会ったことを機に法律の分野から転身、九州大学ユヌスセンターで研究員兼コーディネーターとして勤務。ソーシャルビジネス創出支援、教育プログラムの開発、日本企業のバングラデシュでの起業支援、ムハマド・ユヌス博士やグラミン・グループ、海外の教育機関等との連携を担当。その後NPO法人クロスフィールズで日本企業とアジアの社会的企業をつなぐプログラムやフィールドスタディ事業に従事。2020年4月より現職。国連フォーラムにはスタディプログラムや国連とビジネス班の幹事、2018年から事務局長を務める。

久木田 純さん 関西学院大学 SGU招聘客員教授、国連フォーラム共同代表
1978年西南学院大学文学部英語専攻卒業。シンガポール国立大学社会学部留学(ロータリー財団フェロー)を経て、九州大学大学院で教育心理学修士号取得、同博士課程進学。1985年外務省JPO試験に合格、翌年から国連職員としてユニセフ駐モルディブ事務所に派遣され、駐日事務所、駐ナミビア事務所、駐バングラディッシュ事務所、ニューヨーク本部を経て、駐東ティモール事務所代表、駐カザフスタン事務所代表を歴任。2015年1月国連退官。2003年に世界銀行総裁賞受賞。2011年に東ティモール共和国勲章を受勲。


2.開催報告

各組織が国際協力において果たす役割や意義

はじめに、ゲストの方々に「各組織が国際協力において果たす役割や意義は何か」をお伺いしました。

民間企業のサポートに携わっている井上さんは、国際協力という観点における企業の強みはリソースとスピードではないかと述べます。企業は、グローバルな問題解決に必要とされるネットワークや情報、資金を豊富に持っている点や他の組織に比べて迅速に動くことができる点を挙げ、これらが国際協力において求められるソリューション提供に有効に働く可能性について言及されました。また、近年特に増加している、社会問題に直接アプローチするビジネスについても触れ、経済価値と社会価値が融合したアプローチの強みや社会の期待についても述べられました。

アカデミアとして大学で准教授を務める赤星さんは、大学/アカデミックが果たしうる役割は人材育成と知の更新、の2つあると述べます。人材育成とは、大学という場において国際協力に携わりたいと考えている学生を後押しすること。そして知の更新においては、現在のCOVID-19の状況を例に挙げ、新しい知見やイノベーションを生み出していくことで国際的な問題の解決に貢献していることを述べられました。また、学者が果たす役割について、現場で行われているレガシーや課題についての客観的な分析ができる点も言及されました。

国際協力に関わる主体は、しばしば、大きくパブリックセクターとプライベートセクターに分類されます。これについても、赤星さんは「近年の動向に見られる自国第一主義などによって、公(パブリック)の役割や国際協調がうまく働かないときには、私(プライベート)の役割が重要になります。しかし、私(プライベート)の役割だけでは限界もあり、そのような場合には一定程度、公の役割が必要になってきます。そのような公私の循環する動きも興味深いテーマだと思います。」と述べられ、両セクターのバランスや関わりについて考えるための示唆を頂きました。

国連児童基金(UNICEF)で勤務経験を持つ久木田さんは、国連は国と国の協力を促進する国や国際レベルでの取組みを行う役割があると述べ、二国間協力との比較のなかで、国連の中立性・公平性について言及されました。また、そのような点から、国が介入できないところにも国連が入って支援をすることができるという強みにも言及されました。

一方、最近のWHOに対する状況に見られるように、各国間のパワーバランスを考慮に入れながら活動することの困難性や、政治を利用して国際協力を促進することの可能性についても言及されました。
赤星さんも、このような組織の中立性の問題について、政治的対立に巻き込まれてしまう危険性や、政治を上手く利用することの効果から、世界全体の利益に関する役割を担う一方で加盟国のバランスをどのように取るかという難しさについて言及されました。
また、これについて久木田さんは、政治と国連の難しい状況における対応について「長期的にそして戦略的に考えていかなければならない」と述べました。

また、久木田さんからは、国際協力における各組織の関わりについて、組織によって区分がされていた従来とは異なり、近年では企業と政府、企業と国際機関など組織区分を超えた協力が推進していることについても言及されました。
国連が定めた世界の目標であるSDGsに対する民間の在り方について、井上さんは、従来は経済的な利益の外に置かれていた環境・社会・人権の利益を、最初から統合した考え方や事業に組み込んでいく発想を行うことが企業に求められていることではないか、と見解を述べられました。

キャリア選択・キャリア構築について

国際協力をに携わるポストでしばしば必要とされる修士号。参加者をはじめ、国際協力に携わることを目指す方の中には、日本と海外どちらの大学院に行くのかを迷われる方が多くいらっしゃいます。そこで、ゲストの3人に大学院選びのポイントについてお聞きしました。

自分で考える力をつける―

国内の大学院を選択した井上さんは学生時代、発展途上国で法律の専門性を活かしたの仕事に就くことを目標に進学を目指されていたため、研究のための法学府ではなく、実務で活躍できるスキルを習得できる法科大学院を選択したと教えて頂きました。また、赤星さんは大学院選択にあたって指導教員を理由に挙げて、お話頂きました。

国内と海外の大学院のどちらを選択するのがよいかという点について、国内の大学院進学のメリットは母語で思考力を養うことができる点にあり、海外の大学院のメリットはネットワークや語学力の向上などが挙げられました。

その他、大学院進学のタイミングについても議題に挙がりました。大学卒業後の院進の場合、そのまま学生として進めるためモチベーションを保つことができる一方、自分のやりたいことが不明確な場合があると述べられました。社会経験後に進学する場合は、自身のやりたいことが明確になりやすい一方、仕事を辞めにくい点が挙げられました。

しかし、どの選択であっても一番重要なのは、自分で考える力をつけることであることを教えて頂きました。

また、大学や大学院での学びの他に、問題が起きている現場に行くことも重要である、とゲストの方々は述べます。赤星さんは、自分が支援するその先を知ることで活動や研究が血の通うものになるのではないか、と述べました。


キャリア構築で大事なこと―

大学院進学の他にも、キャリア構築にあたってのポイントについても伺いました。

赤星さんは、チャンスが来た時に掴めるよう準備することが大事なことの一つであると述べます。久木田さんも、チャンスが来た時に掴む力、そしてその力は何が必要なのか、自分の使命は何かを見極めることができるようにすることが良いのではないかと述べ、4つの軸を教えてくださいました。井上さんは、今ご自身のキャリアを振り返る中で、学生の時は組織ありきで考えていたことに気付いたと言います。一方、異なるキャリアを選択した今も変わらないものもありました。それは「使命感」だと言います。キャリア構築で大事なポイントの一つとして、諦めないこと、も挙がりました。赤星さんは、使命に対して諦めないことが重要であると述べます。使命を追い求める中では、視野が狭くなる懸念もあるため、広く視野を持つことも重要であると教えて頂きました。

このように、目的意識や使命感を持ちながら専門性を極めることの重要性について気付くことができました。

人生百年時代といわれる今日、「キャリアも家族も、人生の一部として長期的な視点で、今やるべきことを大切にバランスを取ってほしい」と久木田さんは述べます。


「自分の軸を定めながら多様な価値観に触れ、現場にも足を運びながら選択していくと、ライフチャートが出来上がってくるのではないでしょうか」(井上さん)

ネットワーキングタイム

ネットワーキングタイムでは、ゲストそれぞれ3つの部屋に分かれて、参加者との質疑応答を行いました。
今回は、オンラインということもあり、従来のような自由に参加者同士が話せる機会はどることができませんでしたが、よりクローズドな環境で、参加者は思い思いの質問や相談をゲストに尋ねることができました。
質問の一例:

  • 国際協力への熱意はどうやって保っているのか?
  • 成長によって貧困をなくそうという試みについてどう考えるか?
  • 研究を今までとは異なる分野に着目するようになった背景は何か?
  • ソーシャルビジネスをどのように考えるか

3.参加者の声

参加者の皆さまからのアンケート結果を抜粋してご紹介いたします。

  • 民間とアカデミア、国連という異なる立場から、それぞれの国際協力に向けた役割を知り、キャリア形成の参考になった。
  • プレゼンターの方々の人となり・現在に至るまでの過程について理解することが出来た。
  • 「自分で決める。失敗したらまた立ち上がればいい。」というメッセージが印象的でした。
  • 今後のキャリア形成について悩んでいたので今回、様々な方面でご活躍されている方々のお話を聞けて自分の人生設計について考えるいい機会になりました。
  • 今回が初めての勉強会参加でしたが、これまでのイベント等をFacebookで拝見しておりました。企画内容やゲストの方々のバックグラウンド等とても興味深いものばかりで国連フォーラム自体、素晴らしい活動だと思います。今後も時間が合えば勉強会に参加していきたいです。

この度は「国際協力のセンパイと考えよう!
国際協力に携わる職業と役割~国際機関・民間組織・学術機関~」
にご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今回残念ながらご参加頂けなかった皆さまも、
次回以降の勉強会のご参加をお待ちしております。
国連フォーラムは引き続き皆さまに有意義な「場」を提供できるよう努めて参ります。
今後とも、国連フォーラム関西支部をどうぞよろしくお願いいたします。

なお、国連フォーラム関西のFacebookグループでは、国連や国際協力に関する情報の共有や議論の場を提供しております。ぜひ、ご参加ください。また、本Webサイトでは過去の勉強会の開催報告のほか、国連フォーラムのWebサイトからはその他第一線でご活躍されている方々のインタビュー記事など有益な情報がたくさんご覧いただけます。ぜひご活用ください。

国連フォーラム関西第1回高校生フォーラム「未来(さき)の話をせえへん?~地球規模課題と私たちの関わり~」

2017年7月16日実施 

「未来(さき)の話をせえへん?~地球規模課題と私たちの関わり~」

開催報告

 

【イベント概要】 

日時 2017年7月16日(日)12:00~15:30
場所 関西学院大学梅田キャンパス1405教室
ゲスト

久木田純氏(関西学院大学教授、国連フォーラム共同代表)

鷲巣仁美氏(手術室看護師)

有廣悠乃氏(神戸大学大学院国際協力研究科・株式会社ワンピース・NPO法人EN Lab. 理事)

参加者 高校生 23人
コンテンツ

・オープニング

・講演

・パネルディスカッション

・ワークショップ

 

《オープニング》
  1. 国連フォーラムの紹介

・国連フォーラムの目的

・メーリスの紹介

・国連フォーラムの歴史、背景

・イベントや勉強会、ネットワークの構築など

2. 代表によるお話

    1. 自己紹介(国際協力に興味をもったきっかけ、背景など)
    2. 高校生企画の説明:「いろんな人のいろんな意見を聞いて、今後将来を考えていく上でのイメージや、視野を広げる機会になれば」
    3. 高校生フォーラムチームの紹介
《講演》
  1. 久木田純 氏「未来にはどんな課題が待ち受けているのか」

人生は自分でデザインできる

・人生100年計画の作成で自分は何故生きているのか、世界とは、を考える。

・自己保存と種の保存、という地球の過程から、自己実現と人類の存続進化を生き方としようと決めた。

・梵我一如というガンジーの言葉

・自分の能力を最大に高める(自己保存)、世界に出て子どもの発育と教育(人類の存続進化)を両立させようと決める。

・国連での活動・活躍について

世界は変えられる

・20世紀のパラダイムが作り出した問題について振り返る

  • エネルギー問題
  • 貧富の差・・・富が先進国と富裕層に吸い上げられた結果、現在の人口構造が出来上がった

    

差別や紛争、人権侵害にさらされることに=>人類のポテンシャルが活用されていない

・みなさんが生きるのは、21世紀ミレニアル世代:100歳くらい生きられる

 →シンギュラリティの到来

・まず、世界に出て、戻ってきて、自分たちの立ち位置を確認してほしい。

  1. 問題解決しなければ地球の未来は危ない
  2. 大切なのは、問題解決能力
  3. 求める世界へ、ライフスタイルから変えよう

 

2. 鷲津仁美 氏

看護師として働きながら、海外にも足を運び、世界の生死にかかわっている

JAPAN HEART

「短期」「ボランティア」で医療のないところに医療を届ける

診療ミッション・手術ミッション

カンボジアでの手術ミッション

・カンボジアの紹介

ポルポト政権…知識者が大量虐殺され、医療者が40人に減少。派遣時も設備はあるが、それを使える人がいない状況

・現地の医療者を育てよう教育しながら手術を進める

・世界でも頑張っている子の紹介

 JAPANHERATの里親制度を利用して勉強している

「エンパワーメントする」

・皆さんに考えていただきたい課題

・求める人材…鷲津さんからは、「ストレスに耐えられる力」を。自分自身の身体と心を大切にする

 

3. 有廣悠乃 氏

  1. 自己紹介:教育免許を取得し、大学院で研究者を目指しながら、株式会社ワンピースで仕事をしている
  2. 教育に関心「社会を教育から変えたい」小学校の先生になって世界を変えてやろう、と立命に進学
  3. ケニア、フィンランド、ミャンマーなどいろんな国に行ってみたものの…まだまだ世界には深刻な貧困地域がある

本当に他国の途上国だけが問題なのか?日本にも問題があるのでは?ということを考えてほしい

  1. ファシリテーション・ワークショップの手法に大学2回生で出会う
  2. 大学3回生の時に、まちづくり、という仕事に出会うことで、そこにいる人たちの価値観や考え方を大切にしながら、対話し合うことを学ぶ。目の前にいる人たちに対して真剣に考えることの大切さ、相手に寄り添い自分を変えていくことで周りが変わることを学ぶ。

持続可能な社会を作る ―お互いを大切にすることができれば、きっとできるのではないか

みなさんに考えてほしいこと「あなたはどうしたいの?」ということ

国際協力をやりたい、だけでなく自分の幸せや、世界にどうなってほしいかを考えてほしい。結果、何を得たいのか、人生の目的などを考えてほしい。

 

《パネルディスカッション》

久木田さん:く

鷲津さん:わ

有廣さん:あ

 

Q: 偉人と一般人のちがいとは?

A: 

く:長い期間、あきらめずに、つまり自分の目的や価値観が明確で、ぶれず強い意志でやってきた人たちだと思う。

 

Q:国際協力をするうえで、高校生の間につけておくべきスキルとは?

 

A: 

く:まず、自分は何を大切だと思っていて、何をしたいのかを考えてほしい。まず、アイデアを出してみて、勉強してほしい。

わ:自分のことをよく知り、自分の考えを明確にしてほしい。自分の健康を大切にしつつ、世界のことに目を向けて。問題解決に向けて、考えて動いて、と努力をして思いがあれば、いずれ見えてきます。どう受け止めて、どのように生かしていくかが大切。

く:1.内発的動機付け:自分自身でやりたいことを見つけて進んでいく、

 2.レジリエンス:負けない、ぶれない、失敗してもそこから学んで進んでいけること、

 3.セレンディピティ:人生の様々な選択を、自ら進んでやっているうちにやってくる幸福・機会、

 4:インテグリティ:首尾一貫、言っていることとやっていることが一貫している。これらが大切。

あ:スキルは後からついてくるものだと思うので、思いが大切。「思い」を出し、伝えられるようになってほしい。そうすると、やっていくべきものが見えてくる。

 

Q:どのようにしたら世界は協力的になれるのか?

A: 

あ:地域の現状を知ることから始まり、問題解決ができる。

 

Q: 2050年にどのような仕事が生まれ、どのような仕事がなくなっていくか?(ナガハマさん)

A: 

く: AIは人間の考えを出す、つまり感動を生み出すのが苦手。地球の問題を解決する仕事は生まれてくるのでは。

あ:仕事がなければ作ってしまえばよい。自分が楽しく仕事できるものを作ってしまえばよいのではないか。

 

Q: コミュニケーションの取りづらい人はいるか、またどのように接するか?その時の対処法とは?

A: 

く:必ずその国の言葉を覚えてきたが、発音できないものもあった。でも、あきらめることはない。努力し続けて理解しようとすると、相手も理解しようとしてくれる。

わ:様々なツールを駆使する(翻訳者や、助けてくれる人)。デザイン力は誰にでも通じることができる大きなツール。

あ:意外とコミュニケーションが取りづらい子がたくさんいる。その人のことを知ろうとすることが大切。あきらめずに、寄り添いながら理解しようとすること。

《ワークショップ》
  1. 自己紹介
  2. ルイスの物語を朗読して、内容を把握しよう
  3. ウェブチャートで掘り下げる 

ルイスがなぜ死んでしまったのか、「原因」を考えてみよう

  1.  付箋に「原因」を書き出す
  2.  真ん中に「ルイスの死」と書く
  3.  「原因」を真ん中に張り付ける
  4.  洗い出した「原因」を整理し、さらに掘り下げる

 

4.ワークショップ、スタート

5. 2050年はどうなっているか? 

気候変動によって、干ばつが激しく食糧難や、水不足、またこれらによる感染症

災害や紛争による難民問題や人口移動

職を都市に出稼ぎに行くなどがあれば、児童労働など労働問題や貧困の悪化、児童婚なども

6. ワークショップ2

Q1: これからの世界はどうなってほしい?

Q2: あなたの望む世界を実現するためにあなたは何ができるか、また何がしたいか?

7. 講評

:問題意識の高い高校生たちは、学校で話し合えなくても、このような場では思いっきり話ができる。そうすると様々な意見が出てきて、知識も増える。

様々なことを学ぶ中で大切なのは、構造的に理解すること。世界の問題がどのようにつながっているのか。まずは、状況分析をすることができることが、スキル。どのように解決するべきかBest Practiceを探し出す。そのためには、Communicateする必要があり、自分たちもやろうと促す。

現場での経験を増やすことも大切。原因構造をみつける中で、直接原因や間接要因などがあることがわかりましたね。このように構造的に状況を理解していきます。マインドマップは手でやったほうがいい。

自分たちがやっていく、またはやっているところに参加していってください。

近い将来の話だけでなく、生涯の話をしてほしい。

:自分でもどんどん考えを発していってほしい。問題解決のために、項目ごとにやらなきゃいけないことを挙げて優先順位を考えていく。

:複合的な問題の根本をいろんな視点からアプローチしてほしい。問題解決にもいろんな視点を持つ目を養ってほしい。目の前のものや人、人の気持ちを大切にしてほしい。

8. ワークショップ3

「自分がやりたいと思っていること。自分が迷っているものを言葉にする」

《参加者の声》
最後に参加者アンケートから参加者の声を一部抜粋してご紹介します。
「学校ではできないような議論ができた。」
「立場・年齢が違う人たちと意見交換できて嬉しかった。」
「人の話を聴くのも自分のこと話すのもとても勉強になりました。」
「色んな考えや目標を持った同世代の人と意見を聞きあえて良かった。」
「色んな職を経験している方々の話が聞けた。」
「自分の夢のぼやっとしていた部分が明確になった。」
ー*ー*ー*ー
みなさまと共にこのような場を作ることが出来たことを、とても嬉しく思います。
これからも国連フォーラム関西支部をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

また、国連フォーラム関西支部のFacebookグループページホームページでは、国連や国際協力に関する情報共有を行っております。関心のある方はぜひチェックしてみてください!