ネットワーク・カンファレンス

2020年8月2日夏のネトカン(オンライン開催)

 

2020年8月2日(日)13:00~16:15
国連フォーラム主催
夏のネットワーキング・カンファレンス(オフ会)のご案内

 

国連フォーラムは、毎年、海外からの一時帰国者が多い年末年始と夏休みの時期に合わせ、東京でのネットワーキング・カンファレンス(オフ会)を開催しています。今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ウェビナー形式で開催いたします。

新型コロナウイルス感染症の世界的大流行は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた活動を脅かす重大な課題となっています。国連大学世界開発経済研究所(UNU-WIDER)は、このパンデミックにより、世界人口の8%に相当する5億人が貧困に陥るおそれがあると報告しました。特に、難民、女性、子ども、障がい者、時にはこれらすべてに当てはまるような脆弱な立場の人びとへの影響は深刻であり、人道支援の形にも変化を与えています。

今回のネットワーキング・カンファレンスでは、新型コロナウイルス危機が更なる人道危機の悪化や格差拡大に繋がり、新たな危機の連鎖を生み出すことを防止し、持続可能な社会をつくるために、私たちはいかに助け合い、行動するべきか、考えていきます。

セッション1では、人道支援の現場で医療・脆弱層支援に携わってきた専門家をお招きし、新型コロナウイルスが脆弱な人々に与える影響を、ウガンダを事例に学びます。そしてポストコロナの国際協力の在り方について考えます。セッション2では、「誰ひとり取り残さない」コロナ復興と、SDGsが2030年に目指す世界を実現するために、国連機関、企業、個人がいかに協力しあい、かつ、自身の役割を通じて貢献できるのかを考えます。

本カンファレンスが、新型コロナウイルス危機による「負のSDGsドミノ」の発生を防止して「正のSDGsドミノ」を起こし、持続可能な世界を皆さんと共に実現するための一助となることを願います。

開催概要

  1. プログラム

◇開会のご挨拶 13:00~13:05(5分)

田瀬 和夫(国連フォーラム共同代表)

    • 国連フォーラムとは
    • ネットワーキング・カンファレンスとは
    • 今回のテーマについて
    • 参加者への連絡事項

USPセッションフライヤー

◇セッション1:with/postコロナ時代の新しい国際協力 〜ウガンダを事例に〜 13:05~14:35(1時間30分)

■ 概要

現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が世界中に甚大な被害を及ぼしており、特に低所得層などの脆弱な立場の人々に対して大きな打撃となっています。

2020年度の国連フォーラム主催スタディ・プログラムが対象としている、ウガンダは東アフリカに位置する内陸国で国連により後発開発途上国に分類されています。これまで内発的な努力とともに国際社会からの多くの支援を受け、国家の発展に取り組んできましたが、国内紛争からの復興やジェンダー、子どもの保護、貧困削減、豊かな自然と社会・経済開発のバランスなど、未解決の課題が山積しています。そんな中、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で猛威をふるい、ウガンダでもCOVID-19の蔓延により特に女性や子どもなどの脆弱な立場の人々が大きな打撃を受けています。

そこで、本セッションでは、ウガンダにおいて脆弱な立場にある人々が、コロナによりどのような影響を受けているのか、政策、NGO、民間企業の立場から現場レベルで明らかにしていきます。また、それにより変化してくるであろう新しい国際協力のあり方を考えます。

■ パネリスト

杉下 智彦 さん
東京女子医科大学 国際環境・熱帯医学講座 教授/講座主任

略歴:東京女子医科大学国際環境・熱帯医学講座(教授/講座主任)、医学部(東北大学)、公衆衛生修士(ハーバード大学院)、医療人類学修士(ロンドン大学院)、地域保健博士(グレート大学キスム校大学院)。アフリカを中心に30か国以上で保健システム案件の立案や技術指導に携わる。WHOや世界銀行などとともに「持続可能な開発目標(SDGs)」の策定を支援する。2016年10月より現職。2014年ソーシャル・ビジネス・グランプリ大賞受賞。2016年医療功労賞受賞。JICAグローバルヘルスアドバイザー。

仲本 千津 さん

RICCI EVERYDAY 代表取締役COO
Rebeccakello Ltdマネージングディレクター

略歴:1984年静岡県生まれ。一橋大学大学院卒業後、邦銀で法人営業を経験。その後国際農業NGOに参画し、ウガンダの首都カンパラに駐在。その時に出会った女性たちと日本に暮らす母と共に、カラフルでプレイフルなアフリカ布を使用したバッグやトラベルグッズを企画・製造・販売する「RICCI EVERYDAY」を創業。2015年に日本法人、2016年に現地法人を設立。2019年には日本初の直営店舗を代官山にオープン。

201611月第一回日本アフリカ起業支援イニシアチブ最優秀賞、20179月第五回グローバル大賞国際アントレプレナー賞最優秀賞、同年11月日本イノベーター大賞2017特別賞、第六回DBJ女性新ビジネスプランコンペティション事業奨励賞受賞。また20181月にCHIVAS VENTURE 2018日本代表に選出。頭の中を巡るテーマは、「紛争を経験した地域が、過去を乗り越え、幸せを生み出し続ける場になるには、どうすればいいか」ということ。

三関 理沙 さん
エイズ孤児支援NGO・PLAS 海外事業マネージャー

略歴: 民間企業で貿易事務を5年経験した後、青年海外協力隊としてケニアに2年派遣される。日本のNGOで1年間広報を担当し、オランダの大学院ISSで開発学修士を取得。アフリカの子どもの社会保障専門家を目指し、2019年からPLASに入職。趣味は、ソフトテニス。

■ ファシリテーター

藤﨑 優香(津田塾大学学芸学部3年)、安藤 秀雄(公文教育研究会)

■ ウガンダ・スタディ・プログラム側発表者

飯野 明花(大和大学保健医療学部4年)、平尾 莉夏(Tout Autour de Nous ONG)


 

◇セッション2:「ポストコロナの時代に向けて、世界の大きな変化の中でいま国連と私たちが考えるべきことは何か」 14:40~16:10(1時間半)

■ 概要

感染症という国境を越えるグローバルな危機に対応するため、国際社会の連帯がいま強く求められています。国連機関は、脆弱な人々に焦点を置きながら、政府や企業、市民社会といったパートナーと協力し、感染拡大および復興に取り組んでいます。企業は、コロナ危機にも耐えうるビジネスの実践のためには、従業員、取引先、地域社会といったステークホルダーを重視し、持続可能な社会基盤を保つ必要性を突き付けられています。そのような経済活動に資金を振り向ける投資家に期待される役割も大きく、ESG投資への注目も高まっています。そして、消費者・企業人・学生として、私たち個人も、国際社会の一員として、日々の意思決定・行動を見直す必要があるのではないでしょうか。「誰ひとり取り残さない」コロナ復興と、SDGsが2030年に目指す世界を実現するために、国連機関、投資家、企業、そして個人がいかに協力しあい、かつ、自身の役割を通じて貢献できるか、国連機関、投資家、経営者のゲストと共に考えます。

■ パネリスト

渋澤 健 さん
シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役、コモンズ投信株式会社取締役会長

略歴:シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役、コモンズ投信株式会社取締役会長。複数の外資系金融機関でマーケット業務に携わり、2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業し代表取締役に就任。07年にコモンズ株式会社(現コモンズ投信株式会社)を創業、08年に会長に就任。経済同友会幹事およびアフリカ開発支援戦略PT副委員長、UNDP(国連開発計画)SDG Impact運営委員会委員、東京大学社会連携本部顧問、等。著書に「渋沢栄一100の訓言」、「SDGs投資」、「渋沢栄一の折れない心をつくる33の教え」、他。

酒向 萌美 さん
株式会社GoodMorning 代表取締役社長

略歴:1994年2月生まれ、東京出身。ICU卒。2017年1月より株式会社CAMPFIREに参画。ソーシャルグッド特化型クラウドファンディング”GoodMorning”立ち上げメンバーとしてプロジェクトサポートに従事、担当した代表的な事例として、スタディクーポン、日本初の裁判費用クラウドファンディングなど。事業責任者を経て、2019年4月に事業を分社化、株式会社GoodMorning代表に就任。一人ひとりが連帯し合える社会を目指し、クラウドファンディングを活用した社会課題解決や認知拡大などに取り組む。https://camp-fire.jp/goodmorning

■ファシリテーター

田瀬 和夫 (国連フォーラム 共同代表)
SDGパートナーズ有限会社CEO

略歴:1967年福岡県福岡市生まれ。92年外務省に入省し、国連政策課、人権難民課、アフリカ二課、国連行政課、国連日本政府代表部一等書記官等を歴任。2001年より2年間は、緒方貞子氏の補佐官として「人間の安全保障委員会」事務局勤務。2005年11月外務省を退職、同月より国際連合事務局・人間の安全保障ユニット課長。2014年5月に国連を退職、同6月よりデロイトトーマツコンサルティングの執行役員に就任。2017年9月に独立し、新会社SDGパートナーズを設立して現在同社代表取締役CEO。

平井 采花(国連フォーラム幹事)

略歴:1993年3月生まれ。2015年国際基督教大学卒。2016年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)MA in Human Rights Law修了。国際人権NGOや国連機関でのインターン、民間企業での業務を経て、2018年11月に株式会社QUICK ESG研究所に入所。ESG投資やサステナビリティに関するアドバイザリー、調査研究に従事。個人として、国連フォーラムやビジネスと人権に関する活動に参加。



◇閉会の挨拶 16:10~16:15(5分)

国連フォーラム幹事 平井采花

    • アンケートのご案内
    • 国連フォーラムへの参加について
  1. 参加費

無料

  1. 参加方法

下記Google Formよりお申込み下さい。
https://forms.gle/xojZWF5UQEp1QGAt9

申込期限:8月1日(土)23:55

定員:500名


  1. 参加者へのお願い 

本ウェビナー参加にあたっては、以下の事項(国連フォーラムルール)にご留意ください。

記:国連フォーラム・ルール

1: 国連フォーラムによって設定された議論の場には誰でも個人の資格で参加できるが、参加にあたっては氏名や所属を明らかにする。逆に言うと、設定された議論の場での議論は氏名や所属を明らかにした個人にのみ共有される。

2:一方、 各個人の発言は各々が所属する組織や団体の立場を代表するものではないと解釈される。各個人は国連フォーラムの議論の場での発言が所属する組織や団体の立場と異なるからといって、非難・追及されてはならない。

3:国連フォーラムの議論の場での発言は、発言した本人が発信する場合や本人の了解を得た場合を除き、メディアなどを通じて公に引用してはならない。


  1. お問い合わせ先

国連フォーラム ネットワーキング・カンファレンス班
offkai.2forum@gmail.com