ウガンダ・スタディ・プログラム

USPオンライン活動報告会を開催しました!!

USPオンライン活動報告会を開催しました!!

4月3日(土)にUSPオンライン活動報告会を開催いたしました!
30名を超える方々にご参加いただき、非常に実りある時間となりました。
その中から、SP発表パートの簡単な概要と登壇メンバーの感想をお伝えいたします!

【USPの活動報告パート】  

 本パートでは、1年間活動してきたUSPの歩みをチームの活動をベースに紹介しました。

 研究パートでは、1年間学んできたウガンダの基礎知識や抱えている問題、世界的に見ても上位に位置する生物多様性の話を取り上げてご紹介したのちに、SDGsや勉強会テーマの設定に関する議論、および計6回開催した内部勉強会の様子を共有しました。企画パートでは、現地渡航ができない中20を超えて行ったオンラインブリーフィングに至る経緯やその様子、ブリーフィングの感想をメンバー目線でお伝えしました。広報交流パートでは、SNS・ブログを使った広報活動と毎週行ってきたUSP内部交流イベントの様子を報告しました。  

 発表を担当したインディー、まゆりんからは、「USP卒業式の企画が印象に残った。この1年間の学びや過ごしてきた時間を振り返るいい機会になった」「年齢や所属の違うメンバーとともに活動することで、自らが伸ばすべきポイントを知ることができた」といったメンバー視点での感想を共有いただきました。  

【個人発表パート】  

 本パートでは3人のUSP参加メンバーに登壇いただき、各チームごとの活動の詳細とご自身の1年間の活動を通しての変化と学びについて発表いただきました。  

<まるくん>  
 自身がメインリーダーとして企画に携わった「In larger freedom」をテーマとした第4回勉強会について、ご自身の経歴や現在の職業、将来の展望とかけ合わせた形でご紹介いただきました。何をもって「自由がある」といえるのかは、住んでいる地域、生きている時代、そして育った環境によって大きく異なっています。彼自身、勉強会で扱った「自由」に対する概念に共感ももやもやも感じているといいつつも、「自由=人生の可能性を広げること」という概念の実現に向けて今後もキャリアを進めていくとのことです。答えのない問いに対して、価値観の異なるメンバーとの議論によって視野が広げることができるのもSPの活動の良さであると教えてくれる発表でした。  

<ゆうかちゃん>  
 ご自身が広報交流チームのリーダーとして1年間チームを引っ張ってきた経験を踏まえ、企画を通して作りあげてきたメンバーとの関係性や、そのメンバーたちから学んだことを中心に発表いただきました。有志の活動であることもあって、チーム運営においてはリーダーとしての悩みも絶えなかったそうですが、メンバーと本気で接することでその困難を乗り越え、「自分のことを大事にできるようになった」「人に興味を持つようになった」「自分を好きになれた」などの変化が生まれたそうです。今後のキャリアプランや今すぐにでも始めたい次のステップなども共有いただき、視聴者にパワーを与えてくれる発表でした。

<はなちゃん>  
 企画・研究の2つのチームを兼務して活動した経験から、「アイディアを形にしていく過程」「Sustainableに対する考え方の変化」「自身のウガンダ研究への影響」について共有いただきました。アイディアを形にしていく過程では、フレームワークを使っての進め方やゼロイチの議論の方法が勉強になり、Sustainableに対する考え方の部分では、自然との共生だけでなく、人々にとっての豊かさの追求や取り組みやすい仕組みづくりの重要性に気が付いたそうです。また、彼女自身大学院でウガンダの研究をしていることもあって、SPで幅広く学んだからこそ、キャリアをかけて実現したい目標やキーワードが明確になったことが一番の収穫になったようです。研究やキャリアに対する思いの熱さが伝わる発表でした。

【ディスカッション】    

 今回は2部構成で、USPメンバーと一般参加者が混じったグループにて議論を行いました。第1部では「国際協力に対するワクワク・もやもやの共有」をテーマに、コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年度の参加者ご自身の生活・取り組みを紹介し合いました。 第2部では、「難民のシングルマザー」「エイズ孤児」「元子ども兵の非正規労働者」を事例に、どんな困難があり、解決には誰によるどんなアクションが必要で、私たち自身はどのように関わっていけるのかを話し合いました。  

 議論の後のクロージングセッションでは、アドバイザーの田瀬さんより、「開発途上国の持続可能な援助のためには、3つのステップがある。1つ目は、現地のことをよく勉強し、ニーズに合った協力を行うこと。2つ目は、現地の人たち自身の手でプロジェクトを創り回せるような能力強化や仕組みづくりを行うこと。3つ目は、そもそもの貧困の原因に対する社会的アプローチを行うことだ。また、1つ1つの過程がバラバラになるのではなく、現場の問題と元栓となる問題の双方向から課題解決へアプローチをする必要がある。」とのお言葉をいただきました。各国援助機関や国際機関、NGOなどにそれぞれの強み弱みがある中で、自分がどの立場で、何の専門性で、どのようなフェーズの、どこにいる人たちの、どんな課題に対して、何ができるのかを考えていく必要性を感じるセッションとなりました。