ウガンダ・スタディ・プログラム

2020年冬のネットワーキング・カンファレンス(ネトカン)が終了しました!!

2020年冬のネットワーキング・カンファレンス(ネトカン)が終了しました!!

2月7日(日)に国連フォーラム主催冬のネットワーキング・カンファレンス(ネトカン)が開催されました。
参加申し込み者数は200名を超え、非常に実りある時間となりました。
その中から、SP発表パートの簡単な概要と登壇メンバーの感想をお伝えいたします!

 

【USPの活動報告パート】  

このパートでは、ここまで約1年間活動してきたUSPの歩みを紹介しました。現地渡航ができない中、20を超えるオンラインブリーフィングの様子や計6回開催した内部勉強会の様子をメンバー目線でお伝えしました。準備のプロセスやメンバー構成、モットーである「みんなでつくる」などの特徴は、今後の参加を考える視聴者にとって有意義な情報になったのではないでしょうか?  また、特に力を入れて伝えたのはSDGsのとらえ方、そしてウガンダとSDGsの関連についてです。勉強会のテーマであった「No one will be left behind」「In larger freedom」「Well-being」をウガンダを舞台に考え、持続可能な発展のあり方について議論を重ねた過程を発表に盛り込みました。

【ゲストパート】  

今回は、オンラインブリーフィングでもお世話になった神戸大学の梅屋教授、あしながウガンダのロナルドさんをゲストにお招きし、Well-beingをテーマにお話を伺いました。梅屋教授からは、ご自身の現地での活動の様子を写真で共有いただき、ウガンダ人の価値観や人類学者の視点から見た開発援助についてお言葉をいただきました。ロナルドさんからは、ウガンダ時代の暮らしについてご紹介いただいたのち、ロナルドさんの考えるウガンダの発展、ウガンダ人の視点から見た人生観について共有いただきました。  視聴者からの質問の時間では、コロナがウガンダ社会に与えた影響や民族間の価値観の違い、開発によっておこる住民同士の関係性の変化など、お二人にしか聞けないディープな議論が展開されました。まとめとして、ロナルドさんからは「国際協力はサポートする相手ではなく、学びあう・協力しあう相手であるという視点が大事」、梅屋教授からは「Well-beingは常に主語が誰なのかを意識することが大事」とのお言葉をいただきました。

【登壇メンバーの感想】  

日比野佳奈さん(パネルディスカッション・ファシリテーター)  

 ディスカッションでは、ウガンダを事例にWell-beingについて、梅屋教授とロナルドさんのお二人のゲストをお招きしてお話を伺いました。ロニーさんはウガンダ人ですが日本での生活も長く、主観的・客観的双方の観点からウガンダのことを語ってくださいました。梅屋先生はウガンダ現地、特に地方の生活を熟知されており、現地の陽気で明るい生活を多くの写真を用いて示してくださり、参加者の中にはウガンダやアフリカのイメージを覆された方もいたのではないでしょうか。  
 私はUSPやネトカンを通して、幸せの感じ方や考え方の違いについて考えていました。人それぞれ感じ方は異なるし、国によってまとめられるものではないことはわかっていたつもりでした。しかし、統計上では様々な尺度を用いてランキングがつけられたり、国としてひとまとめにされたりしています。私はこれまで、このことにあまり違和感を感じておらず、ウガンダ、日本という国としてまとめて考えていたことに気が付いたのです。尺度は、統計上、比較したり基準を知るためには便利なものですが、それを個人や小さなグループなど、常に尺度で測れるものではないと改めて思いました。  
 このコロナ禍で、このようにWell-beingについて考えることができ、大変有意義な時間でした。多くの情報が行き交う中、自分で見て感じたことを大切にして、一人一人の価値観を尊重して多くの人とともに豊かな生活が送れるよう、私も努力したいと思いました。

清水克樹さん(USP発表パート・プレゼンター)

 USPの一年間の活動を報告するにあたって、私たちは一年を通して深めた学びを、参加者の方にいかに簡潔にわかりやすく伝えられるかを意識して発表内容を考えました。この一年間私たちは合わせて6回の内部勉強会を開催し、20を超える機関、研究者の方のお話を拝聴しました。その膨大な情報を25分という時間の中でまとめることは大変でしたが、重要な部分を抽出するという過程を通してこれまでの学びを再考することができ、より一層理解を深めることができました。一方、私たちはある程度知識を持ったなかで発表を作成したので始めは内容が濃くなりすぎてしまいましたが、ネトカンメンバーで何度も内容を添削、見直しをしたことで、参加者の方にもわかりやすい内容を作ることができたと思います。  
 また後半パートでWell-beingについてディスカッションをすることになっていたため、USPの活動報告以外に、学びを深めていくなかで見えてきた日本とウガンダの考えの違いにも着目しました。参加者のアンケートからは「活動をうまくまとめていて、ストーリーがあってよかった。」「アフリカやウガンダに対するイメージと異なる所が強調されており印象に残った。」等前向きな感想をいただくことができたことはとてもうれしく思います。  
 ネトカンメンバーと協力し活動報告の発表を作り上げた経験は、私にとって非常に大きな財産になりました。ネトカンメンバーには心から感謝を申し上げたいです。本当にありがとうございました。  

西山歩伽さん(USP発表パート・プレゼンター)  

 ネトカンという発表の場をいただけたことがUSPメンバーとして、また1人の学生としてとても有意義であり貴重な経験となりました。COVID-19の影響でウガンダへの渡航はかないませんでしたが、そんな中でも国内で主にオンライン上で勉強し深めた学びを発表出来たことはとても意味のあることであったと感じています。  
 個人的には、自分の未熟さを感じながらも周りの方々のサポートやアドバイスによってネトカンを通して様々な面で成長することができたと思っています。この一年の学びや経験を時間内に収めることは容易ではありませんでしたが、聞いてくださった方に少しでもウガンダについて、またSPについて知っていただき興味を持っていただけたならばとても嬉しいです!  
 発表内容をまとめながら自分自身の中で学びが整理されていく感覚もあり、アウトプットの場としても良い機会になったと感じています。USPでの学びや、ネトカンを通して感じたことをこれからの将来に向けて最大限いかしていけるよう、これからも自分なりに努力を続けていきたいと思っています!