オンラインブリーフィング開催報告~part3~
USPでは、オンラインにてウガンダで活動されている機関や団体、専門家の方々からお話を伺うオンラインブリーフィングを、9月より実施しています。現在は難民、人権・教育、経済、環境の分野に分けて仮説や質問をメンバーで考え、思考を深めてからブリーフィングに臨み、その後も振り返る機会を設けるようにしています。11月前半は難民に関する専門家の方からのブリーフィングが多くありましたので、そのハイライトをレポートします!
①東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター:特任研究員 村橋勲氏
「ウガンダの難民ーセトルメントにおける難民受け入れの現状ー」
ウガンダの難民の特徴、食と生活、ウガンダ国民との関係、難民政策の課題と対策と、幅広くウガンダに来た難民についてお話を伺いました。
★★参加者の声★★
専門家ならではの視点でウガンダの難民政策の歴史から流れを説明してくださり、政権によって変わる政策やウガンダでは土地の利用として農地が活用されること等を理解することができました。特に、ウガンダでは難民キャンプというものはなく、難民登録された人々は居住区という意味である「セトルメント」に住んでいるという特徴があるため、居住が長くなればなるほど、ホストコミュニティとの関係性がますます重要になってくると感じました。
②在ウガンダ日本国大使館:経済協力調整員 渡邊美月氏
「ウガンダの援助、開発協力」
日本とウガンダのつながりから、キャリア形成のお話、新型コロナウイルスの影響など、幅広くお話を伺いました。
★★参加者の声★★
ウガンダのこと、日本との関係性がよく分かって勉強になりました。また、外務省として行うことができる国際協力を知ることができてよかったです。
③慶應義塾大学法学部政治学科:教授 杉木明子氏
「ウガンダにおける難民政策」
ウガンダに居住している様々な国から来ている難民についてお話を伺いました。
★★参加者の声★★
グローバルな視点かつ、それらがどのように実施されているかについてお聞きすることができました。また、南部の難民について詳しくお聞きすることができ、北部とはまた違った特徴や問題があることを知ることができました。
④AAR Japan 難民を助ける会:ウガンダ事務所駐在員 藤田綾氏、宮崎充正氏
「ウガンダ事業紹介、難民支援のレバレッジポイント」
南スーダンから来る難民を受け入れている、ユンベという地区にある難民居住区での活動などについてお話を伺いました。
★★参加者の声★★
信念をもって活動されていることが伝わり、自身の今後のキャリアを考える上で、よい機会となりました。また、自身の頭の中で考えていたことを、当日のお話しや質問を通じて確かめることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
⑤UNHCRウガンダ事務所:Associate Development Officer 鈴木結衣氏
「モヨ県、オボンギ県のUNHCRの活動について」
UNHCRの活動について、現地の写真も交えながら現場感が伝わるお話を伺いました。Q&Aの時間も多く取っていただき、参加者からの多くの質問にご回答いただきました。
★★参加者の声★★
UNHCRが実際のフィールドで実施されている活動について伺うことが出来てよかったです。様々な立場の人と仕事を進められていることが印象的で、UNHCRでの業務のイメージがしやすかったです。
11月前半のハイライト感想
専門家の方々のブリーフィングを通して、抱いていた疑問がクリアになったり、それぞれのお話の共通点があったり、USPメンバーにとって大変貴重な学びの機会となっていると感じます。ブリーフィング終了後に参加メンバー同士でアウトプットする機会もあり、考えを共有し合いより学びを深められることも有意義な時間となっています。そして、焦ってはいけないとは思いつつ、いつの日か現地に渡航できる日が来ることが待ち遠しいです。
今後もオンラインブリーフィングは続きますので、開催報告レポートを楽しみにしていただけますと幸いです!(日比野)