国連フォーラム設立7周年を迎えて:国連フォーラム幹事一同より
「国連フォーラム」は今日、設立7周年を迎えます。
2004年10月24日「国連の日」に発足した国連フォーラムの使命は、国連のことをもっと知りたい、国連の活動に貢献したいと考えている多くの人々に、知識を得、議論に参加し、具体的な活動に参画するきっかけとなる「場を提供する」ことです。毎年、国連の日は、国連フォーラムの活動を運営する幹事会にとって、我々は使命を果たしているだろうか、多くの既存のフォーラムがある中で、我々はそれらとうまく連携すると同時に、世界の変化に合わせて独自の付加価値を生み出しているだろうか、と問い直す大事な日です。
この7年間、国連フォーラムの幹事会はその使命を達成するために、メーリング・リストをはじめ、ウェブ・サイト、勉強会、合同オフ会、国連でインターン、フィールド・エッセイなど様々な「場」を企画し、提供して来ました。昨年には東ティモールでの初めての現地視察・勉強会を行い、今年はタイのメーホンソーンでのスタディ・プログラムを企画しています。これらの企画を機に参加者による勉強会が立ち上げられ、活発な議論もなされています。また、一昨年から企画してきたFacebookのページも稼動し、フォーラムの場は双方向性とスピードを少し増すことができました。先週には、「国連を読む」という企画も立ち上がり、新たな場を提供しています。
フォーラムのメーリング・リストへの参加者は、今年5,000人を超えました。その内訳は当初の国連職員や外交関係者から、学生や研究者、NGO関係者、企業やメディア関係者へと広がっています。MLには、国連についての議論の他に、毎日様々な会合や報告についての投稿もあり、国連や地球規模の問題についての情報ハブの役割も果たしています。これら様々な活動や企画を運営、調整するために、フォーラムの幹事会ではニューヨークと東京に事務局を置き、世界中に広がった50人を超える幹事が協力して様々な活動を担当しています。
国カダフィ大佐の死に象徴される「アラブの春」、ギリシャの債務問題に象徴される世界的な経済危機、iPadやFacebookに象徴される情報技術革命、福島原発に象徴される核とエネルギー利用での課題、再度科学的に確認された地球温暖化の事実、世界各地で見られる過激な気候変動の兆候、アフリカの角での飢饉、NotMyLifeに象徴される人身売買や奴隷制度の事実、等々。世界には国連憲章の理想とは程遠い現状と急速に変化する課題があり、国連の役割は益々重要になっています。
このような世界情勢の変化の中で国連フォーラムは、参加者の知恵と情報力、そしてネットワークの力で議論を深め、発信力を高められるよう、有意義で使いやすい場を提供し続けていきたいと考えています。また、国連フォーラム幹事会はそのためにも常に学習し改善する組織でなければいけないと考えています。フォーラムは使命を果たしているでしょうか?今後国連フォーラムに何を期待されるでしょうか?是非皆さんのご意見をお聞かせください。
2011年10月24日国連フォーラム幹事会一同
久木田純、田瀬和夫、須永和男、石井はるか、市川久美子、今泉沙織、植村亜希子、内田麻衣子、宇那木智子、太田徹、大地田清佳、大槻佑子、岡本啓史、鹿島理紗、釜我亮次、亀井温子、亀山菜々子、唐澤由佳、神田恵梨、桐谷純子、串田裕梨、國京彬、久保山敬太、桑原りさ、小谷瑠以、小林真由美、斉藤亮、佐藤萌、 猿田佐世、宍倉未記、柴土真季、清水和彦、志村洋子、杉山章子、菅野文美、鈴木智香子、曽我太一、高木優、高田真理江、高橋沙織、田川友美、竹内克仁、田辺陽子、谷川喜祥、陳頴、富田玲菜、長野友理、中村俊裕、中村理香、錦織有史、原口正彦、松原勝也、松本冴未、守屋美夏子、由尾奈美、渡辺直美、他(2011年10月24日現在57名)
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