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国連フォーラム主催
「みんなでつくる」 ミャンマー・スタディ・プログラム(MySP)
座談会グループB
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1. 自己紹介&MySPで印象に残った作業
2. 大変だったこと
3. 一番笑った瞬間
4. 活動を通じて考えていたこと
5. 活動の前後で変わったこと、考え方(このページ)
ー活動の前後で変わった考え方ー
(山田マン):カチン州では現地のUNHCRの事務所長さんや、WFPの局長さんと話す機会があったが、そういった組織をまとめている人たちの言葉は共通点が多く、重みがあるな、と感じた。
(しおりん):すごい基本的なことなんですけど、相手と自分の関係がどういうものなのかを測るのが難しい。私にお金を預けてくれるという一つの作業でも、相手との関係によって言い回しを変えなくてはいけない。全く知らない人なのに、「$200明日になっちゃいました〜ごめんなさい(笑)」って言われたらやばいじゃないですか?(笑)
(たくちゃん):2個あって、1個は自分が動いているスピードの1.3倍速で動かなくちゃ世の中の流れについていけない人間なんだと感じた。自分が「ちょっときついな」と思っているくらいが世の中の一般で、「あ、本当今やばい」くらいが世の中のちょっと早いくらい(笑)たぶんスローモーションで動いてるんだろうなっていう(笑)でもそれは企業の第一線で働いている人と接しないとわからなくて、けにーさんとかかずさんとかめぐさんとかめちゃくちゃ返信早くて、オフラインになっていても送った瞬間にオンラインになったりして。自分がもうちょっと早く動かなくちゃいけないんだろうなっていう自分への戒め。行動を早くしなきゃなっていう。
(たくちゃん):
2個目は、今後5年10年どこに進めばいいのかっていうのをMySPに参加する前は探していたけど、たぶん今はこういう道だなっていうのは決まった。それはたぶん、自分は命に関わる仕事をしたいんだと。MySPの期間中に親類が亡くなって、その時に「命」っていうものに触れて、そのままミャンマーの農村に行って見たのが、ミャンマーの農村ではご飯を食べ過ぎることによるリスクが高まっていると。お米を増産することによって糖尿病になってしまう。一方で取れる魚が小さいとタンパク質などが取れなくなって栄養失調になってしまう。ぱっと見飢餓は少なくなっているけど、栄養失調や栄養不調になってしまっている人が増えているんじゃないかなっていう風に個人的に感じて。
そうした時に今まで自分が貧困なんなんだろう、インフラいいな、かっこいいなとか、ソーラーパネル付けるのかっこいいなとか、トイレ作ってるのかっこいいなみたいな、カッコ良いなっていうのが大きかったんだけど、(MySPを経て)自分じゃないとこれできないんだろうなっていうのが定まって。栄養だったりご飯だったり、命に直結するようなところに、進むべき道じゃないですけど使命のようなものがあるんじゃないのかな〜、ってうっすらと気づいて今いろんなものに手を出しながら勉強をしているって感じですね。
なんでMySPで自分の進む方向を見れたことはすごい大きな収穫だったなーって思います!!はい!!(一同拍手)
(みこ):今日はありがとうございました〜(終わりません!!笑)
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(あっきー):開発を提案する側と従事する側も焦ってはいけないなって思った。これは個人的にミャンマーのボーイスカウトを見に行った時の話なんだけど、ボーイスカウトをミャンマーの学校に導入している目標は、リーダーを育てることとアクティビティを通じて先生と生徒たちのコミュニケーションを促進して授業をもっと活発にして子供達が勉強できるようにすることだったんだけど。その一方で今まで授業だけやってた先生達、しかもボーイスカウトの経験がない女性の先生達が国からの通達で子供達に野外活動を教えてくださいって言われていて。もちろんそれで子供達も今までは周りのことを気にしてなかったのに、ちょっとしたゴミ拾いだったり地域の方のお手伝いを始めてそれを親に喜んで報告するみたいなプラスな効果もいっぱいあったんだけど、やっぱり先生達の忙しさっていうのがすごい増してて、教育そのものや学校の体制にちょっとマイナスな影響も出てて。ミャンマーとしてはボーイスカウトをすごいペースで増やしていて、でもそれをあんまり急ぎすぎるのも良くないなって感じました。
(あっきー): あと個人的に、「日本のボーイスカウトがミャンマーのボースカウトや教育庁に対して何かできることはありますか?」って聞いて話も伺ったんだけど、そこもこっちとしては「あ、日本と違ってミャンマーはこれがないんだ、あれもないんだ」って。こっちとしてはいろんなアイディアを提供したくなっちゃうけど、ミャンマーの人たちにも自分たちのペースがあって、いろいろな他の問題を抱えていて、それを忘れちゃいけないなって思った。
(みこ):私は22歳なんですけど、今まで自分と違うものを見て、違う人と話して、自分の人格をそれによって形成していっていたと思うの。でもミャンマーに行って個性的な人たちに囲まれて、「自分にはここが足りない」とか「自分ができない部分」を見なきゃいけないこともいっぱいあったけど、自分を否定しなくても良い部分を線引きできた。人と比べて私は論理性がなかったり、知識量を誰かと比べたら及ばなかったり、専門性もないし。上を見ていると自分より上にいる人はいくらでもいて、凹むこともあった。けど自分が守っている人格の部分は絶対守っていいんだっていう確信を得られた。
私は一人一人の顔を思い浮かべてできるような何かがしたいっていう。MySPは結構集団行動が多かったけど、たまに一人でわからないところに一人でいったり、レストランとかでも一人だけ外行って駐車場のおじさんと話したり(笑)(一同:すげ〜!笑)
そういう風に自分にしかできないこととか、自分にしか感じられないことは絶対あるから、その部分を否定しないで守っていこうと思った。
(たくちゃん):結構みんなペースとかキャパシティみたいなところに話が落ち着くのかなっていう。それはMySPから学んだことの一つ。自分に何できるかっていうこと。できることは自分でやるけど、できないことは人に任せるみたいな。ビジネス班で一回忙しすぎてスレッド立てられなくて、その時に後々言われたのが「もしできないなら、できないって言っちゃっていいよ、誰か拾うから。抱えすぎにうまく配分するのも手だよ」って。背伸びしすぎてもいけないんだなっていう。
(山田マン):こういうのは集団でやらないとなかなか気づかないことだから、それが今回気づけたっていうのは今後も活かせてくることだと思うよ。 一同:山田マンさん、本当にお世話になりました!笑
(あっきー):今山田マンさんがおっしゃられたことが「みんなでつくる」プログラムの中で大切にされていることなのかな?ってすごく感じました。
(みこ):かずさんも言ってたよね、振り返りセッションの最後に。人との対話や議論をすることでしか自分の意見も目指したいことも出てこないから、こういうメンバーで話合える機会とかがすごい大事だよねって締めてた(笑)
おわり