第27回 ネットワーキングカンファレンス 激動の世界における国連への期待とは? ~国連の役割と国際協力をめぐるキャリア構築を考える~(2023年12月10日)
12月10日(日)13時~17時 国連フォーラム主催 第27回 ネットワーキングカンファレンスのご案内
国連フォーラムは、2004年10月24日「国連の日」に設立され、2024年には設立20周年という節目を迎えます。これを機に、幹事会ではこの20年を振り返るとともに、新型コロナウイルスの流行で停滞していたフォーラムの活動を活発化させ、今後を見据えた新たなフォーラムのミッションを打ち出していく、20周年記念イベントを企画しています。
海外からの一時帰国者が多い年末年始と夏休みの時期に合わせ、東京でのネットワーキングカンファレンス(オフ会)を開催しています。
今回のネットワーキングカンファレンスでは、国連を含む国際機関や、官民で国際協力に従事している方々をお招きし、20年間の国連や国際協力を巡る環境の変化を振り返るパネルディスカッション、国際協力に関して自身のキャリアの変化や展望を参加者と共に考える参加型ワークショップ、国連フォーラムからの現状や今後の活動報告、そしてこれまで国連フォーラムに関わってきた方々とのリユニオンや、国際協力に携わる人々との交流を深めるためのネットワーキングのセッションを設けます。
国際協力や国連フォーラムの活動について関心のある方は是非ご参加ください。
【概要】
日時:2023年12月10日(日)13:00~17:00(日本時間)※オンライン参加の方は14時40分まで
会場:会場及びオンライン(Zoom)
- 会場:THINK COFFEE(東京都千代田区神田錦町2-9-15)
- オンライン:ウェビナー前日にZoomURLを送付いたします
主催:国連フォーラム 幹事会
言語:日本語
参加費:
- 現地参加の場合:社会人2500円、学生2000円 ※参加型ワークショップ、ネットワーキングにご参加いただけます。軽食付き。
- オンライン参加の場合:無料 ※参加型ワークショップ、ネットワーキングの配信はございません。
- 参加費は、ネットワーキングの軽食用として使われるものであり、国連や国境なき医師団など登壇者が受けるものではありません。
対象者:国際協力やSDGsに関わる分野に興味があり、国連フォーラムのイベントや運営に関心が高い学生や社会人の皆様
定員:35名(現地参加) ※オンラインは定員無し
【プログラム詳細】
時間 | コンテンツ |
---|---|
12:45 | 開場 |
13:00 – 13:10 | 開会の挨拶 ・久木田 純(国連フォーラム代表理事) |
13:10 – 14:20 | パネルディスカッション「20年間の国連や国際協力を巡る環境の変化」 ・久木田 純(国連フォーラム代表理事) ・小坂 真理子(国境なき医師団 サプライ・ロジスティシャン) ・天花寺 宏美(一般社団法人コペルニク・ジャパン 代表理事) ・田瀬和夫(国連フォーラム代表理事):モデレーター |
14:20 – 14:40 | 国連フォーラムからのご報告 |
14:40 – 14:50 | 休憩 ※オンラインでのご参加の方はこちらで終了となります。 |
14:50 – 15:50 | 参加型ワークショップ ※オンラインでの配信はございません。 |
15:50 – 16:00 | 閉会 ※オンラインでの配信はございません。 |
16:00 – 17:00 | ネットワーキング ※オンラインでの配信はございません。 |
【パネルディスカッション「20年間の国連や国際協力を巡る環境の変化」の詳細】
この20年で国連・国際協力をめぐる環境は大きく変化してきました。シリア危機やロシアによるウクライナ侵略など、国連の機能不全を指摘する声もありながら、インターネットなどの発達により、人権保護、人道支援、開発支援、環境保護などの分野を中心として、国連とNGOとの協働は以前よりもさらに強固になってきました。
また、2001年に国連グローバル・コンパクトが発足した後、国連と民間との協力も徐々に発展しています。さらには、持続可能な開発目標(SDGs)でも明らかなように、マルチステークホルダー・プロセスを通して個人が国連に参画するということも可能になってきています。
このように、国連の役割は変化しつつあり、さらに、国連は国際協力に関わる選択肢のひとつとなり、そのほかのアクターを通してもグローバル課題への解決に携わることができるようになってきました。
これらの変化を通して、国連フォーラム自体も変革が迫られています。国連以外にも国際協力に関わることが可能になった現在、「国連」をミッションの中心に掲げ続けることはどのような意義を持つのででしょうか。また、国内外で国連や国際協力に関する議論の場が増加する中、「国連フォーラム」はどのような付加価値を提供し続けることができるのでしょうか。
このような、国連・国際協力をめぐる環境の変化と継続性を踏まえて、国連フォーラムの20年を振り返るとともに、国連を含む多様なアクターがどのようにグローバル課題の解決に関与し、協力しているのか、またそこにはどのような問題が存在し、その問題を改善するために、各アクターはどのような努力をしているのかといった点について、本パネルでは、多様な分野で国際協力に携わっている方々と議論します。
【パネルディスカッション登壇者紹介】
久木田 純(くきた じゅん)
国連フォーラム代表理事
関西学院大学学長直属SGU招聘客員教授。1978年西南学院大学文学部英語専攻卒業。シンガポール国立大学社会学部留学(ロータリー財団フェロー)を経て、九州大学大学院で教育心理学修士号取得、同博士課程進学。1985年外務省JPO試験に合格、翌年から国連職員としてユニセフ駐モルディブ事務所に派遣され、駐日事務所、駐ナミビア事務所、駐バングラディッシュ事務所、ニューヨーク本部を経て、駐東ティモール事務所代表、駐カザフスタン事務所代表を歴任。2015年1月国連退官。2003年に世界銀行総裁賞受賞。2011年に東ティモール共和国勲章を受勲。
小坂 真理子(こさか まりこ)
国境なき医師団 サプライ・ロジスティシャン
大学を卒業後、民間企業を経て青年海外協力隊に参加し、カメルーンの農村部で、地域住民の生活改善のために2年間活動。
帰国後は輸入商社と歯科医療機器メーカーで貿易業務に携わったのち、2019年から国境なき医師団でサプライ・ロジスティシャンとして活動。物資の調達と輸送を担い、チャド、中央アフリカ、コンゴ民主共和国を経て、最近では2023年11月までニジェール共和国で一年間の任務に従事。
田瀬 和夫(たせ かずお)
国連フォーラム代表理事
1967年福岡県福岡市生まれ。92年外務省に入省し、国連政策課、人権難民課、アフリカ二課、国連行政課、国連日本政府代表部一等書記官等を歴任。2001年より2年間は、緒方貞子氏の補佐官として「人間の安全保障委員会」事務局勤務。2005年11月外務省を退職、同月より国際連合事務局OCHA・人間の安全保障ユニット課長。2014年5月に国連を退職、同6月よりデロイトトーマツコンサルティングの執行役員に就任。2017年9月に独立し、新会社SDGパートナーズを設立して現在同社代表取締役CEO。2021年にはThink Coffee Japan株式会社を設立、2023年6月に同カフェ日本第一号店を神田錦町に開店。
天花寺 宏美(てんげじ ひろみ)
一般社団法人コペルニク・ジャパン 代表理事
聖心女子大学出身。これまで各種国際スポーツイベントや国際博覧会にて、渉外、国際広報業務に従事し、ビジネスや外交、エンターテインメントなど、様々な分野にて英仏語通訳としても活動。現在は日本でのコペルニクの活動全体を統括、推進し、企業のCSR活動に関するパートナーシップ構築や、途上国向け製品の開発、市場調査、ビジネスプラン作成を行うアドバイザリー・サービスの顧客対応を実施している。また、メディア対応や寄付者とのコミュニケーション業務、渉外イベントやワークショップの企画及び大学等での講演も行っている。2017年から特定非営利活動法人ジャパンプラットフォームの理事に就任。
【参加型ワークショップの詳細】
参加型ワークショップでは、「20年間の国連や国際協力を巡る環境の変化」に対して自身のキャリアの変化もしくは今後についてグループに分かれて議論を行います。
実際に国連で働いている又はその経験を持つ方々や、様々な立場で国際協力に携わる参加者とのグループワークを通じて、国連や国際機関、国際協力の分野で働く上での様々な課題や必要となるマインドセットを学びあい、キャリア形成の一助とすることを目的としています。
【ネットワーキングの詳細】
国際協力の分野でのキャリアや学習に興味がある方々同志が繋がっていただけるよう、カンファレンス終了後は、ネットワーキングの時間を1時間設けています。軽食・お飲み物付き。オンライン参加者の方はご参加頂けませんのでご留意ください。
参加者へのお願い
本カンファレンス参加にあたっては、以下の事項(国連フォーラムルール)にご留意ください。
記:国連フォーラム・ルール
- 国連フォーラムによって設定された議論の場には誰でも個人の資格で参加できるが、参加にあたっては氏名や所属を明らかにする。逆に言うと、設定された議論の場での議論は氏名や所属を明らかにした個人にのみ共有される。
- 一方、 各個人の発言は各々が所属する組織や団体の立場を代表するものではないと解釈される。各個人は国連フォーラムの議論の場での発言が所属する組織や団体の立場と異なるからといって、非難・追及されてはならない。
- 国連フォーラムの議論の場での発言は、発言した本人が発信する場合や本人の了解を得た場合を除き、メディアなどを通じて公に引用してはならない。
国連フォーラムについて
国連フォーラムは、2004年10月24日「国連の日」に、ニューヨーク在住の国連に関心を持つ有志により「ニューヨーク国連フォーラム」として設立されました。国連についてもっと知りたい、国連の活動に貢献したいと考える多くの人々に、情報共有や議論への参加、さらには具体的な行動を起こすきっかけとなる「場」を提供することを使命としています。活動内容として、メーリングリスト、ウェブ・サイト、勉強会、分野別の活動などの運営や開催を行います。さらに、既存のネットワークであるワシントンD.C.開発フォーラム、国連日本人職員会、国連学会や国際開発学会などの関連諸学会、あるいは外務省をはじめとする政府機関、NGO、民間機関などと幅広く連携し、それらとの間で相補性と相乗効果を考慮しつつ、独自の付加価値を生み出していきたいと考えています。国連フォーラムへの参加はどなたでも可能です。どのような立場にあっても、個人の資格で、意見の多様性を相互に尊重しつつ、建設的な議論を行なえる方であれば、本フォーラムへの参加を歓迎します。また、本フォーラムの運営は有志が組織する幹事会が行なっていますが、これに世界中からさまざまな形で参画して頂くことも歓迎します。ウェブサイト:https://unforum.org/
【主催・問い合わせ】
国連フォーラム 幹事会:高見・平井・赤星
メールアドレス:offkai.2forum@gmail.com