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渡航後合宿
1.テーマ
渡航後の振り返り
2.開催日
2018年12月9日(土)~10日(日)
3.報告
渡航後からは興味のあるテーマごとに班に分かれてルワンダで学んだことをまとめ、合宿1日目に全体へ共有した。 また2日目には、ルワンダで学んだことをどうこれからに生かすのか、各自が考える時間も設けられた。以下は詳細な合宿のコンテンツ。
1日目(12月9日)
各勉強会班からの発表
・農業班
・難民班
・ICTビジネス班
・ジェノサイド班
・ジェンダー班
・教育班
2日目(12月10日)
グループディスカッション
・RSPにおいて最もあなたの感情を動かした出来事や経験は?
・なぜその経験に感情を揺らがせたのか?
・あなたが大切にしている価値観やミッションとは?
・達成するためにまず5年後にはどうなっていたいか?
4.メンバーの感想 <FBでもご覧いただけます>
【渡航後合宿感想:私たちの見たルワンダは本物なのか?】
ルワンダで私たちが見てきた景色が非常に表面的だったのはおそらく間違いない。各機関の話を聞いたりプロジェクトサイトに行ったりするのは貴重でかつ意味のある方法だが、見える世界は限られたものだ。また機関訪問以外の短い時間に自身の目で見ていたものも、ルワンダという国の一部でしかないだろう。「RSPに参加してもルワンダのすべてを理解することはできないだろう」という気持ちははじめから持っており、今でもそれは変わらない。しかし私はこれまでのRSPのプロセスを通じて、たとえ部分的であっても自分の視点でルワンダを理解し表現できるようになったように思う。これは私にとって重要なことで、RSPに参加したからこそ得られた実感だ。
さて、渡航から3か月近くが経った12/9~10にかけて東京で渡航後の振り返り合宿が開催された。合宿で認識させられたことは、私が渡航を通して「感じた」・「得た」と思っていたものを周りの人は必ずしも「感じた」り「得た」りしていなかったことである。
合宿では、1日目に渡航中の学びを振り返り、2日目に学びを生かして今後の人生をどう歩むのかを各自が検討した。面白かったことは、渡航中に印象に残った場面が(仮に同じスケジュールで行動していても)各々異なっていたことだ。私が一番印象に残っているのは農村での人々の暮らしである。しかし他のメンバーの心に残っているのは、難民キャンプで暮らしている人たちとの交流した時間であったり、訪問先機関で働いていた人との会話の一コマであったりする。そして一つ一つの体験から得た感情は、ポジティブなもの、ネガティブなもの、どちらともいえないものなど多様である。お互いの考えを共有し合う中で、「同じプログラムに参加したからといって、私たちが得たものは一様ではない」ということを強く認識させられた。
「あなたの見たルワンダは本物なのか?」
実はこれは渡航後の私たちのテーマの一つだ。
ここでの「本物」は多義的だが、少なくとも2つの事実から「私たちの見たルワンダ」には偏りがあると思う。1つ目は、「目の前にあった風景はルワンダの一部分にしか過ぎなかった」という事実。私たちが得た情報・見せてもらった世界は限られたものだっただろう。そしてはもう1つは「同じ風景を見ても感じたことは人によって異なっていた」という事実である。これは今回の合宿を通して学ばせてもらったことだ。
私はルワンダ渡航の経験から学びを抽出し今後の人生に生かしていきたい。ただし同時に、自身の経験が偏った視点に基づいているということを心に留めておきたいとも思う。色眼鏡で世界を見ることは必ずしも悪いことではないが、ひとりひとりが違う色眼鏡をもっていることを忘れてはならない。
一緒にRSPを動かしているメンバーに自分と全く同じ視点の人間はいない。だからこそ、常に刺激をくれる存在である。RSPの一連のプロセスは3月には区切りを迎え、ひとまず解散することになるだろう。けれどもメンバーとの繋がりはこれから先も大事にしていきたいと思っている。
(広報班 きょうこ)