ミャンマー・スタディ・プログラム - 報告書「5.1. 振り返りセッション」

5.1. 振り返りセッション

  • 日時:11月29日
  • 場所:ミャンマー市内ホテル
  • テーマ:MySPを振り返って
  • 内容:グループディスカッション(2時間)、ラウンドトーク(1時間)

目的

現地で生まれた冷めやらぬ思いを言語化してみることでMySPの経験をより強い記憶として残す。

インプット内容

  • 振り返りセッションに向けて、7日分の振り返りシートを作成して参加者に配布して、記入してもらった。事前にその日の活動を紙に落とすことで、その日の出来事を捉え直す機会となった。
  • 振り返り当日の前半は1週間の滞在で経験したことを言語化してもらうため、グループディスカッションを行った。6つのグループに分かれて「5年後のミャンマーの経済発展と民主化」というテーマで議論を行った。小人数グループで話しあった後、全体で話し合った結果を共有してさらに議論を深めた。議論を通して、渡航前に抱いていた開発に対するイメージと渡航中に見た開発の現場との間にはズレがあることが分ってきた。また、1つのグループの中に、異なる地方に渡航した人たちがバランスよく配分されていたため、それぞれのメンバー独自の経験を互いに共有することのできる場にもなった。
  • 後半は参加者全員がラウンドトークとして、1つの円になって、MySPでの一週間を振り返っての感想を全員が共有する機会を作った。「自分の考え、認識、問題意識に関する滞在前後の変化」というテーマは、過去と現在と未来について流れを持って考えられることを目的に設定した。話す時間を90秒に区切ることで、自分の考えを整理して言語化することのできる機会となった。これからの自分の将来について決意を述べた人も多くおり、参加者の前で宣言をしてみることで、自分のキャリアについて真剣に考える機会となった。普段は学生に自分の経験を伝えることの多い社会人にとっても、これからの自分について思わず発言することで、さらに一歩を踏み込むきっかけにもなった。

参加者の声(亀山直人さん)

  1. グループディスカッション
    • 事前に意見があったが、ディスカッションは場所を問わずできることなので、本当に現地でやるべきことなのか検討したほうがいいのではないかと思った。確かに記憶がフレッシュなうちに議論をすることも重要なのだが、その時間を使って現地でこそ、みんなでできることをするほうが、実りが大きくなるのではないかと思った。
  2. 円で反省会(ラウンドトーク)
    • その一方で、個々の感想を聞くのは非常に新鮮だった。同じプログラムに参加して、同じものを見ても感じることが違うことを共有できたのは国連フォーラムのスタディーツアーならではだと思った。
(振り返りセッション後、お世話になった国連職員を招いての懇親会での一枚)