カンボジア・スタディ・プログラム - 第3章第3節第5項:UNESCO世界遺産候補サンボー・プレイ・クック遺跡ツアー

第5項:UNESCO世界遺産候補サンボー・プレイ・クック遺跡ツアー(JASA広報担当:吉川 舞さん)

見学地のバックグラウンド

現地プログラム4日目の11月21日(水)正午、コンポントンのプラサトサンボー地区に位置する遺跡、サンボー・プレイ・クックを訪問しました。JASAで広報を担当されておられる吉川舞さんにご案内していただき、アンコールワットよりも更に長い歴史を持つこの遺跡を深く知ることが出来ました。改めてカンボジアの魅力に触れ、また、この遺跡によってもたらされている周辺地域への効果を実際に目にすることで、観光による開発の可能性を強く感じました。

CSP参加者感想①:清 衣里奈さん

吉川さんの説明のお陰もあるだろうが、既に世界遺産に登録されているアンコール遺跡に引けをとらないおもしろい遺跡だと素人ながらに感じた。観光客は私達以外にはほとんどいなかった。世界遺産に登録されれば観光客も増え、周辺の環境は良くも悪くも変化し得るのだろう。あののんびりとした穏やかな空間は変わってほしくないと感じたのは先進国の人間のエゴなのだろうか。また、遺跡周辺でスカーフを売る子どもたちが強く印象に残った。バスから降りると素敵な笑顔で「こんにちは!」と挨拶してくれた子どもたち。その歓迎に素直に喜べたのは一瞬で、すぐに”one dollar, one dollar”とスカーフを売ろうとするのを見て複雑な気持ちになったのは私だけではなかったのではないか。

写真①
写真②

CSP参加者感想②:村重 茜さん

カンボジア滞在中に日本とはどこか違う、ゆったりとした時の流れを何度も感じる場面がありました。特にこの遺跡は周りに建物がほとんどないひっそりとした場所にあり、その印象を強く感じました。中でも、空中宮殿やドルゥガーの像などその精密さと美しさにはびっくりしました。現在は修復作業も行われていて、作業過程や今後この遺跡が観光地化していくのかなども気になりました。ただ、一番忘れられないのは物売りの子どもがたくさんいた事です。国際協力に関心がありながらも結局は「観光客」にすぎないと、強く実感しました。どうすることが子ども達にとって一番良かったのか未だによく分かりません。

写真③
写真④
写真⑤