第28回 ネットワーキングカンファレンス 国連とビジネスはどのように関わっていくのか? ~民間セクターから考える国際協力とキャリア構築~(2024年8月24日)

2024年8月24日(土)13時~17時 国連フォーラム主催 第28回 ネットワーキングカンファレンスのご案内

第28回ネットワーキングカンファレンス

国連フォーラムは、2004年10月24日の「国連の日」に設立され、2024年には設立20周年を迎えます。これを機に、幹事会ではこの20年を振り返るとともに、新型コロナウイルスの流行で停滞していたフォーラムの活動を活発化させ、今後を見据えた新たなフォーラムのミッションを打ち出していく、20周年記念イベントを企画しています。

海外からの一時帰国者が多い年末年始と夏休みの時期に合わせ、東京でネットワーキングカンファレンス(オフ会)を開催しています。

今回のネットワーキングカンファレンスでは、国連機関や国際協力機関から民間企業に転身され、官民で国際協力に従事している方々をお招きし、ビジネスと国連との関わりに関するパネルディスカッション、国際協力に対して民間セクターの立場から自身のキャリアの変化や展望を参加者と共に考える参加型ワークショップ、国連フォーラムからのスタディプログラムや今後の活動に関する報告、そしてこれまで国連フォーラムに関わってきた方々とのリユニオンや、国際協力に携わる人々との交流を深めるためのネットワーキングのセッションを設けます。

近年、民間企業の技術や資金の活用、CSR・ESGなど民間セクターの巻き込みが重要となってきており、国連との関わりなどを議論することで、現在国際機関や民間企業で働く方や、今後のキャリアの一つとして検討している方々の一助となればと考えております。

国際協力や国連フォーラムの活動について関心のある方は、ぜひご参加ください。

【概要】

日時:2024年8月24日(土)13:00~17:00(日本時間)※オンライン参加の方は14時40分まで

会場:会場及びオンライン(Zoom)

  • 会場:THINK COFFEE(東京都千代田区神田錦町2-9-15)
  • オンライン:ウェビナー前日にZoomURLを送付いたします

主催:国連フォーラム 幹事会

共催:SDGパートナーズ

言語:日本語

参加費:

  • 現地参加の場合:社会人1500円、学生1000円 ※参加型ワークショップ、ネットワーキングにご参加いただけます。軽食付き。
  • オンライン参加の場合:無料 ※参加型ワークショップ、ネットワーキングの配信はございません。
  • 参加費は、ネットワーキングの軽食用として使われるものであり、登壇者が受けるものではありません。

対象者:国際協力やSDGsに関わる分野に興味があり、国連フォーラムのイベントや運営に関心がある学生や社会人の皆様

定員:40名(現地参加) ※オンラインは定員無し

【プログラム詳細】

時間コンテンツ
12:45開場
13:00 – 13:10開会の挨拶
・赤星 聖(国連フォーラム 理事)
13:10 – 14:20パネルディスカッション
・石田 ともみ(環境エネルギー投資 ベンチャーキャピタリスト兼インパクトオフィサー)
・兼高 佐和子(ユニセフ 企業パートナーシップマネジャー(アジア・太平洋地域リード))
・古川 直人(株式会社JERA 企画統括部 調査部 経営調査ユニット 課長)
・田瀬和夫(国連フォーラム 理事):モデレーター
14:20 – 14:40国連フォーラムからのご報告
14:40 – 14:50休憩 ※オンラインでのご参加の方はこちらで終了となります。
14:50 – 15:50参加型ワークショップ ※オンラインでの配信はございません。
15:50 – 16:00閉会 ※オンラインでの配信はございません。
16:00 – 17:00ネットワーキング ※オンラインでの配信はございません。
内容

【パネルディスカッション】

国際協力分野における民間企業の存在感が増大しています。グローバル化の「負」の側面が顕著となり、国家や国際機関だけではグローバルな課題を解決できない状況において、2000年に国連・グローバルコンパクトが発足しました。これにより、国連と民間(企業・団体)の協力が進展しています。例えば、2011年には国連人権理事会が「ビジネスと人権に関する指導原則」を策定し、企業にも人権尊重の責任が求められるようになりました。

2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」では、誰一人取り残さない持続可能な社会を実現するために、国や企業、専門家、個人などが相互に協力し合うことの重要性が強調されています。特に技術面や資金面で民間企業の役割が増大しており、企業のCSR活動に対する消費者の目も厳しくなっています。こうして、民間セクターで国際協力に関わる選択肢が拡大しています。

このように、国際協力分野での民間企業の重要性が高まる中、国連と民間企業がそれぞれの長所を生かし、協働して課題に取り組むことがますます求められています。そこで、現在の国際協力の現場において民間企業の関与がどのような相乗効果を生み出しているか、また、どのような課題が存在しているかについて議論を深めます。国連と民間企業それぞれの強みや弱みを踏まえ、今後どのようなことが求められているのかについて、パネルディスカッションを通じて探っていきます。

【パネルディスカッション登壇者紹介(敬称略)】

石田 ともみさん

石田 ともみ(いしだ ともみ)

環境エネルギー投資 ベンチャーキャピタリスト兼インパクトオフィサー

新卒で電通に入社し、営業局にてグローバルのブランド変革等を担当。その後、国連開発計画(UNDP)にてSDGsビジネスやイノベーションプログラム、アフリカのスタートアップ支援に携わる。英国留学後、EY本社ロンドンの戦略部門 ParthenonにてClimate tech等の案件を担当。ケンブリッジ大学経営学修士(MBA)、CFAインスティテュートESG投資サーティフィケート取得。

兼高 佐和子さん

兼高 佐和子(かねたか さわこ)

ユニセフ 企業パートナーシップマネジャー(アジア・太平洋地域リード)

国際基督教大学卒業後、外資系企業にてマーケティングや広報を担当し、ロンドンの大学院で修士号取得。 駐日英国大使館、WFP駐日事務所(コンサルタント)、UNHCRコペンハーゲンの民間連携本部(JPO)勤務を経て、2017年よりUNICEFジュネーブの民間連携本部にて欧米企業との企業パートナーシップ専門官として勤務。UNICEFタイ国事務所での民間連携マネジャーを経て、2023年よりUNICEFジュネーブの民間連携本部の企業パートナーシップマネジャーとして、日本を含めたアジア・太平洋地域の企業連携活動の統括を担う。

田瀬 和夫さん

田瀬 和夫(たせ かずお)

国連フォーラム 理事

1967年福岡県福岡市生まれ。92年外務省に入省し、国連政策課、人権難民課、アフリカ二課、国連行政課、国連日本政府代表部一等書記官等を歴任。2001年より2年間は、緒方貞子氏の補佐官として「人間の安全保障委員会」事務局勤務。2005年11月外務省を退職、同月より国際連合事務局OCHA・人間の安全保障ユニット課長。2014年5月に国連を退職、同6月よりデロイトトーマツコンサルティングの執行役員に就任。2017年9月に独立し、新会社SDGパートナーズを設立して現在同社代表取締役CEO。2021年にはThink Coffee Japan株式会社を設立、2023年6月に同カフェ日本第一号店を神田錦町に開店。

古川 直人さん

古川 直人(ふるかわ なおと)

株式会社JERA 企画統括部 調査部 経営調査ユニット 課長

1983年宮城県仙台市生まれ。東京工業大学大学院、University College London修士。2008年に独立行政法人国際協力機構(JICA)に入構し、南アジアを中心に東南アジア、中東、アフリカ、大洋州の電力・エネルギーセクターに関する開発計画策定、プロジェクト形成・監理を実施。2020年からAccenture株式会社にて経営コンサルタントとして国内外の大企業、日本政府、地方自治体を対象にカーボンニュートラル戦略策定、実行支援等を実施。2024年7月より現職。海外エネルギーアナリストとしてアジア地域の電力・エネルギーセクターの分析、経営戦略への提言を実施。

【参加型ワークショップ】

参加型ワークショップでは、「民間セクターから考える国際協力とキャリア構築」に関して、ご自身のこれまでのご経験及び今後のキャリア構築についてグループに分かれて議論を行います。

実際に国連で働いている又はその他のご経験を持つ方々や、様々な立場で国際協力xビジネスに携わる参加者とのグループワークを通じて、国連や国際機関、国際協力の分野に対して民間セクターへの就職の選択を行う上で、様々な課題や必要となるマインドセットを学びあい、キャリア形成の一助とすることを目的としています。

時間(14:50-15:50)アジェンダ
14:50-14:55ワークショップの内容説明
14:55-15:00アイスブレイク
15:00-15:40グループディスカッション
15:40-15:50グループで話した内容の共有と質疑応答
参加型ワークショップ

【ネットワーキング】

国際協力の分野でのキャリアや学習に興味がある方々が繋がっていただけるよう、カンファレンス終了後は、ネットワーキングの時間を1時間設けています。軽食・お飲み物付き。オンライン参加者の方はご参加頂けませんのでご留意ください。

参加者へのお願い

本カンファレンス参加にあたっては、以下の事項(国連フォーラムルール)にご留意ください。

記:国連フォーラム・ルール

  1. 国連フォーラムによって設定された議論の場には誰でも個人の資格で参加できるが、参加にあたっては氏名や所属を明らかにする。逆に言うと、設定された議論の場での議論は氏名や所属を明らかにした個人にのみ共有される。
  2. 一方、 各個人の発言は各々が所属する組織や団体の立場を代表するものではないと解釈される。各個人は国連フォーラムの議論の場での発言が所属する組織や団体の立場と異なるからといって、非難・追及されてはならない。
  3. 国連フォーラムの議論の場での発言は、発言した本人が発信する場合や本人の了解を得た場合を除き、メディアなどを通じて公に引用してはならない。

国連フォーラムについて

国連フォーラムは、2004年10月24日「国連の日」に、ニューヨーク在住の国連に関心を持つ有志により「ニューヨーク国連フォーラム」として設立されました。国連についてもっと知りたい、国連の活動に貢献したいと考える多くの人々に、情報共有や議論への参加、さらには具体的な行動を起こすきっかけとなる「場」を提供することを使命としています。活動内容として、メーリングリスト、ウェブ・サイト、勉強会、分野別の活動などの運営や開催を行います。さらに、既存のネットワークであるワシントンD.C.開発フォーラム、国連日本人職員会、国連学会や国際開発学会などの関連諸学会、あるいは外務省をはじめとする政府機関、NGO、民間機関などと幅広く連携し、それらとの間で相補性と相乗効果を考慮しつつ、独自の付加価値を生み出していきたいと考えています。国連フォーラムへの参加はどなたでも可能です。どのような立場にあっても、個人の資格で、意見の多様性を相互に尊重しつつ、建設的な議論を行なえる方であれば、本フォーラムへの参加を歓迎します。また、本フォーラムの運営は有志が組織する幹事会が行なっていますが、これに世界中からさまざまな形で参画して頂くことも歓迎します。ウェブサイト:https://unforum.org/

国連フォーラムロゴ

【主催・問い合わせ】

国連フォーラム 幹事会:高見・赤星・久保島・安藤・遠藤
メールアドレス:offkai.2forum@gmail.com