第29回ネットワーキングカンファレンス 国際機関でのキャリア形成と専門性 ~多様なスキルが活かされる国際機関の現場~

2024年12月14日(土)13時~17時 国連フォーラム主催 第29回 ネットワーキングカンファレンスのご案内

第29回ネットワーキングカンファレンス

国連フォーラムは、2004年10月24日「国連の日」に設立され、2024年には設立20周年という節目を迎えました。これを機に、幹事会ではこの20年を振り返るとともに、新型コロナウイルスの流行で停滞していたフォーラムの活動を活発化させ、今後を見据えた新たなフォーラムのミッションを打ち出していく、20周年記念イベントを企画・実施してまいりました(20周年記念イベントの詳細はこちら)。

海外からの一時帰国者が多い年末年始と夏休みの時期に合わせ、東京でのネットワーキングカンファレンス(オフ会)を開催しています。

今回のネットワーキングカンファレンスでは、国連機関や国際協力機関でご活躍の方々をお招きし、国際機関で求められる専門性やスキルについてのパネルディスカッションを開催します。また、現職および元国連職員を「メンター」として迎え、グループディスカッションを行います。さらに、これまで国連フォーラムに関わってきた方々とのリユニオンや、国際協力に携わる多くの参加者同士の交流を深めるためのネットワーキングセッションも実施いたします。

2024年は外務省のJPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)制度が始まってからちょうど50年の節目の年でもあります。この節目を迎えるにあたり、国連を含む国際機関で求められる専門性や多様なスキル(ソフトスキルを含む)について議論し、現役の国際機関職員の体験談をもとに、若手職員がどのように専門性を構築し、自らの強みを磨きながらキャリアを築いていくのかを探ります。皆さまのこれからのキャリア形成に少しでもお役に立てればと思います。

【概要】

日時:2024年12月14日(土)13:00~17:00(日本時間)※オンライン参加の方は14時50分まで

会場:会場及びオンライン(Zoom)

  • 会場:THINK COFFEE(東京都千代田区神田錦町2-9-15)
  • オンライン:ウェビナー前日にZoomURLを送付いたします

主催:国連フォーラム 幹事会

共催:SDGパートナーズ

言語:日本語

参加費:現地参加の場合:社会人2,000円、学生1,500円
    オンライン参加の場合:無料

  • 現地参加:パネルディスカッション、グループディスカッション、ネットワーキングにご参加いただけます。軽食付き。
  • オンライン参加:パネルディスカッションのみ配信。グループディスカッション、ネットワーキングの配信はございません。
  • 参加費はすべてネットワーキング時の軽食など本イベントの企画運営費用に充当されます。登壇者や国連フォーラム及びその関係者が受けるものではありません。

対象者:国連を含む国際機関での就職やキャリア構築を検討されている学生や社会人の皆様

定員:30名(現地参加) ※オンラインは定員無し

Peatixの国設定について:2024年7月26日より、アカウント設定で「国」を米国にした場合、米国専用のPeatixページが表示されるようになりました。アメリカよりオンラインでご参加される皆様はご注意ください。詳しくは以下をご確認ください。https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/solutions/articles/44002540319-

【プログラム詳細】

時間コンテンツ
12:45開場
13:00 – 13:10開会の挨拶
・赤星 聖(国連フォーラム 理事)
13:10 – 13:40国連フォーラムからのご報告
13:40 – 14:50パネルディスカッション
・小林 有紀(国際労働機関(ILO)駐日事務所 プログラム・コーディネーター)
・高見 純平(国連宇宙局(UNOOSA) UN-SPIDER アソシエートエキスパート(災害管理のリモートセンシング))
・二瓶 直樹(国連開発計画 (UNDP) 駐日事務所 Strategic Partnership and Resource Mobilization Advisor)
・田瀬 和夫(国連フォーラム 理事):モデレーター
14:50 – 15:00休憩 ※オンラインでのご参加の方はこちらで終了となります。
15:00 – 16:00グループディスカッション ※オンラインでの配信はございません。
16:00 – 16:05閉会 ※オンラインでの配信はございません。
16:05 – 17:00ネットワーキング ※オンラインでの配信はございません。
内容

【パネルディスカッション】

2024年は、JPO制度が始まってからちょうど50年の節目の年となります。1974年の創設以来、同制度により累計約2,000名の日本人職員が国連へ派遣されてきました。現在国連における日本人職員数は約20年前から倍増し1,000名に迫っており、実際にその多くをJPO経験者が占めるようになりました。さらに、現在ではJPO以外にも、国連ボランティア(UNV)プログラム、直接採用、専門分野を活かしたコンサルタント契約といった多様な経路が存在し、国際協力に関わるキャリア形成の機会は広がりつつあります。

こうしたキャリアパスにおいて、外務省や国際機関は多様なスキルと専門性の重要性を強調しています。国際関係、法律、経済、環境、保健など様々な分野における知識や実務経験、加えて多文化環境での柔軟な対応力やコミュニケーションスキルが、国際機関での即戦力として評価されます。また、国際的な課題に対処する上で、チームでの協働や多国籍な関係者と信頼関係を構築する能力も必須とされています。

このように、国際機関でのキャリア形成の選択肢が増える中、国連を含む国際機関で活躍するために必要な専門性や多様なスキルの修得が求められています。今回のパネルディスカッションでは、現役の国際機関職員の体験談をもとに、国連を含む国際機関でのキャリアを得るうえで必要な専門性や多様なスキル、そしてそれがどのように実際の業務やその後のキャリア形成で生かされるかについて議論を行います。また、若手職員がどのように自らの強みを磨き、専門性を高めながらキャリアを築いてきたのか、パネルディスカッションを通じて探っていきます。

【パネルディスカッション登壇者紹介(敬称略)】

小林 有紀 さん

小林 有紀(こばやし ゆき)

国際労働機関(ILO)駐日事務所 プログラム・コーディネーター

インド、マレーシア、ラオス、日本の4か国で実施中のILOプロジェクト「アジアにおける責任あるバリューチェーン構築II」を統括。大学卒業後、民間企業、JICA本部での勤務の後、直近10年は、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、ILOジュネーブ本部、ヨルダン事務所、現職においてサプライチェーンのビジネスと人権に取り組む。全国社会保険労務士会連合会「ビジネスと人権」部会委員。ジュネーブ国際高等開発研究所開発学修士。

高見 純平 さん

高見 純平(たかみ じゅんぺい)

国連宇宙局(UNOOSA)UN-SPIDER アソシエートエキスパート(災害管理のリモートセンシング)

大学卒業後、行政職(土木)として市役所にて都市計画、防災管理、及び下水道の建設維持管理業務などに従事。その後、大学院にて衛星リモートセンシング技術を用いた水資源開発・管理手法について学び、航空測量会社及び宇宙ベンチャーにて合成開口レーダ衛星及び光学衛星の画像解析技術者として従事。現職にて、衛星画像データを用いた災害管理及び日本とのパートナーシップ構築などの業務に従事。

田瀬 和夫 さん

田瀬 和夫(たせ かずお)

国連フォーラム 理事

1967年福岡県福岡市生まれ。92年外務省に入省し、国連政策課、人権難民課、アフリカ二課、国連行政課、国連日本政府代表部一等書記官等を歴任。2001年より2年間は、緒方貞子氏の補佐官として「人間の安全保障委員会」事務局勤務。2005年11月外務省を退職、同月より国際連合事務局OCHA・人間の安全保障ユニット課長。2014年5月に国連を退職、同6月よりデロイトトーマツコンサルティングの執行役員に就任。2017年9月に独立し、新会社SDGパートナーズを設立して現在同社代表取締役CEO。2021年にはThink Coffee Japan株式会社を設立、2023年6月に同カフェ日本第一号店を神田錦町に開店。

二瓶 直樹さん

二瓶 直樹(にへい なおき)

国連開発計画 (UNDP)駐日事務所 Strategic Partnership and Resource Mobilization Advisor)

UNDP駐日代表事務所にて政府連携及びウクライナ復旧支援を担当。早稲田大学大学院卒業。過去、UNDP本部対外関係・アドボカシー局にて日本との連携を担当、またUNDPキルギス共和国事務所にて平和構築・紛争予防に従事。UNDP入職前は、国際協力機構(JICA)にて政府開発援助(ODA)に14年従事。主に教育セクターや中央アジア・コーカサス地域のODAに従事し、ウズベキスタンに駐在した。

【キャリアに関するお悩み相談会】

お悩み相談会では、国際機関や国際協力の現場でのキャリア形成に関心を持つ参加者が、自身の専門性やスキルをどのように活用できるかを具体的に議論する機会を提供します。現役の国連職員や国際協力機関の専門家を「メンター」としてお招きし、少人数のグループディスカッション形式で進行します。

メンターとの双方向のコミュニケーションを通じて具体的なアドバイスや知見を得るだけでなく、参加者同士がつながりを築くことで新たな視点や学びを得る機会となることを目指しており、参加者の今後のキャリア形成の一助となることを目的としています。

時間(15:00-16:00)アジェンダ
15:00-15:05お悩み相談会の趣旨説明
15:05-15:25お悩み相談会①
15:25-15:30席移動
15:30-15:50お悩み相談会②
15:50-16:00各メンターより一言
キャリアに関するお悩み相談会

【ネットワーキング】

国際協力の分野でのキャリアや学習に興味がある方々が繋がっていただけるよう、カンファレンス終了後は、ネットワーキングの時間を1時間設けています。軽食・お飲み物付き。オンライン参加者の方はご参加頂けませんのでご留意ください。

参加者へのお願い

本カンファレンス参加にあたっては、以下の事項(国連フォーラムルール)にご留意ください。

記:国連フォーラム・ルール

  1. 国連フォーラムによって設定された議論の場には誰でも個人の資格で参加できるが、参加にあたっては氏名や所属を明らかにする。逆に言うと、設定された議論の場での議論は氏名や所属を明らかにした個人にのみ共有される。
  2. 一方、 各個人の発言は各々が所属する組織や団体の立場を代表するものではないと解釈される。各個人は国連フォーラムの議論の場での発言が所属する組織や団体の立場と異なるからといって、非難・追及されてはならない。
  3. 国連フォーラムの議論の場での発言は、発言した本人が発信する場合や本人の了解を得た場合を除き、メディアなどを通じて公に引用してはならない。

国連フォーラムについて

国連フォーラムは、2004年10月24日「国連の日」に、ニューヨーク在住の国連に関心を持つ有志により「ニューヨーク国連フォーラム」として設立されました。国連についてもっと知りたい、国連の活動に貢献したいと考える多くの人々に、情報共有や議論への参加、さらには具体的な行動を起こすきっかけとなる「場」を提供することを使命としています。活動内容として、メーリングリスト、ウェブ・サイト、勉強会、分野別の活動などの運営や開催を行います。さらに、既存のネットワークであるワシントンD.C.開発フォーラム、国連日本人職員会、国連学会や国際開発学会などの関連諸学会、あるいは外務省をはじめとする政府機関、NGO、民間機関などと幅広く連携し、それらとの間で相補性と相乗効果を考慮しつつ、独自の付加価値を生み出していきたいと考えています。国連フォーラムへの参加はどなたでも可能です。どのような立場にあっても、個人の資格で、意見の多様性を相互に尊重しつつ、建設的な議論を行なえる方であれば、本フォーラムへの参加を歓迎します。また、本フォーラムの運営は有志が組織する幹事会が行なっていますが、これに世界中からさまざまな形で参画して頂くことも歓迎します。ウェブサイト:https://unforum.org/

国連フォーラムロゴ

【主催・問い合わせ】

国連フォーラム 幹事会:赤星・平井・高見・久保島・遠藤
メールアドレス:offkai.2forum@gmail.com