ミャンマー・スタディ・プログラム - 参加者紹介「第8回 亀井瑞穂さん」
「自分の色を」
所属:北海道大学薬学部薬学科2年
MySP担当班:研究・保健班
1年半前。夢に見ていた“大学生”になりました。全てが自由で、自身で選択することが可能でした。そこで初めて気づいたことは、"目標がない"ということです。高校生の私が持っていた物差しは偏差値だけ。“大学生になる”ことが最大の目標であり、大学に入学した後にどうしたいかが明確ではありませんでした。
1年生の夏休みに宮城県南三陸町におじゃまし、2週間弱地元の方と一緒に生活をしながらお手伝いをしました。震災から2年半が経った今もなお残る爪痕、お手伝いをし続けている方の思い、多くのことを感じました。
そのとき、自分の足で行き、自分の耳で聞き、自分の目で見て、自分で考えることが大切だと痛感しました。情報社会の今、テレビやインターネットを通じて簡単に情報を得ることができますが、それは発信者のフィルターを通ったものです。本当に知りたいことは自分で感じなくては、知った気になってしまう。大学生には多くの時間があります。そして多くの機会を与えてもらえます。それらを最大限に生かし、興味のあることには挑戦し、将来「何がしたいのか」を探っていくことにしました。
「とにかく自分の目で見てみよう」という思いで、今年の春休みに長い間憧れていたアフリカに、大学のスタディプログラムで行くことができました。多くの現地で働いている方々とお会いし、お話をする機会をいただきました。想像していたアフリカとは違う部分も多く、全く知らない土地、気候、人柄が、どれを取っても刺激的で、日本とは異なった常識の存在する世界に魅了されました。そこで、私の専門分野を活かしてなにか海外でできることはないかと思うようになりました。
海外で外国の方と出会い、直接話をする上で、日本人であるということだけで最初から少し信頼してもらえている、ということがよくあります。日本の与えるイメージと、今までの日本人の海外での振る舞いのおかげです。
そして、目の前のその方にとっての日本のイメージは私がつくるということも実感しました。日本のことをもっと好きになってもらいたい。日本の良さを表現していける人間なりたいです。
専門分野をどう活かせるか、将来どう自分を活かして表現していけるか。それを常に考え続けながら、今目の前の興味を持っていることに夢中になっています。
MySPでは周りの方から多くのことを学び続け、自分の色も出せたら、と思います。