モンゴル・スタディ・プログラム - 活動報告書(本編)2.4. 現地交流

2.4.1. 現地交流の感想

私がモンゴルに渡航して、一番思い出に残っている出来事は、訪問先で現地の人々と様々な形で文化交流ができたことであった。事前準備では、現地で渡すお土産の準備を行った。お土産として用意したのは、日本のお菓子を子袋に入れ20個程度用意したものと、もし小さな子供と交流する機会があればと、大縄跳び、シャボン玉、お寿司の形をした消しゴムを用意した。それ以外に、渡航メンバー全員が一緒に歌が歌えたらと「上を向いて歩こう」の歌詞を配布して覚えて来てもらった。

実際に現地では、様々な場所で私たちが用意した歌を披露し、子供たちと一緒に遊ぶ機会があった。特に私は2つの場面がとても印象に残っている。

1つは地域保健センターでの利益享受家族のゲルを訪問した際に子供たちと遊んだ大縄であった。初めはその家族の子供たち2人が恐る恐る大縄に挑戦するといった具合であったが、気づけばどこからか子供たちが集まってきて大勢の子供たちと大縄で交流することができた。

2つめは、国際連合食糧農業機関(FAO)の農業推進事業プロジェクトを視察した時、そこで農業を行っているご家族からとても手厚いおもてなしを受けたことであった。さばきたての羊の肉やたくさんの料理を振舞って頂いた他、「モンゴル相撲が見てみたい!」という私たちの熱い要望に応えてくださり、モンゴル相撲を披露してくださった。飛び入りしたMSPの男性メンバーは果敢に挑んでいくも全敗する結果に終わってしまったが、このように温かく私たちを迎えてくださったことをとても嬉しく感じた。

MSPでは、国連や行政機関の方に直接お話しを聞けるとても貴重な機会が多かったと同時に、モンゴルの人々と触れ合い、生の声を直接聞くことができる機会もとても多かった。今回視察をした様々なプロジェクトの対象は人々の生活の向上であり、その意味でも現地の人々との交流を通して、声を聞き、話しをすることの重要性を感じた。

<文責:後藤与佳>

国際支援に関わる人の多くが裨益者を「対象」として見ます。しかし与える者と与えられる者のあいだに大きな溝を作っているのは、実は意識だということに気づいている人は少ないのです。その意味で今回MSPが訪問した先々で、様々な交流の手段で気持ちを伝え、モンゴルの人たちの気持ちに耳を傾けようとしたことには極めて大きな意味があると感じました。

その表現は人によってさまざまで工夫があり、どれもとても優れていました。ソロで演舞を行ったとっしー、空手・剣道・合気道の組手で魅せたタカ、えりー、うのっち、「上を向いて歩こう」など農村の人たちにみんなで謳った歌、子どもたちに教えたおりがみ、果ては「指差しモンゴル語」に頼りながらの運転手との対話など、それぞれが考え、伝え、聞こうとしました。

圧巻だったのはモンゴル相撲でしょう。訪れた大草原の村で現地の相撲の王者との対決。結局MSPメンバーの男性で王者に勝てた者は一人もいませんでしたが、それでも上半身裸でぶつかり合い、全力で闘った時間からは、間違いなく笑顔と友情が溢れ出てきていました。

そして、一同を代表してモンゴル語で挨拶をしてくれたMSP最年少の一人、そよちゃん。メンバーでモンゴル語を勉強しているのは彼女だけで、やはりその言葉はとても大きな意味を持っていた気がします。人と人のあいだにいるから人間。MSPは基本的な大切なことを思い出させてくれました。

<文責:田瀬和夫>

2.4.2. モンゴル人参加者よりメッセージ

今回日本人のみな様のおかげでMSPに参加できまして本当に嬉しく思っております。

今まで国連と言うこと聞いて凄く力のある大きい企業だと思っており詳しいことはぜんぜん分かりませんでした。

今回MSPのおかげで、世界中で力合わせて発展するために活動が行われていることを理解できました。

先進国はいろんな分野で発展途上国の人びとに支援したり、技術を教えたりすること理解したので、次はモンゴルが支援をもらう国ではなく、援助する国になるまでがんばりたいと思いました。

デッスカッション本当に良かったです。みなさんのようにデッスカッションすればあるテーマのことをTEAMでいろんな方向の視点から理解出来ることが分かりました。是非いかしていきたいとおもいました。それで英語勉強して世界中のみなさまと一緒に国際社会・国連 代表として生きていきたいです。  

今回日本人のみなさまのおかげでMSPに参加できまして本当に嬉しく思っております。

<文責:ムンフトヤ>