モンゴル・スタディ・プログラム - 活動報告書(本編)2.5. 全体ディスカッション

三ヶ月の準備期間と現地での一週間の体験を踏まえて、まさに総決算としてのディスカッションを最終日に行いました。その司会を任されることとなったのですが、多人数のディスカッションを進行するという経験などなかった私は、様々なバックグラウンドを持った優秀なメンバーを前にドキドキしながらの司会でした。

前半部では、事前に設定したいくつかの論点に基づいて、チームに分かれてディスカッションを行いました。私の班では、モンゴルの伝統文化と都市化という観点から、モンゴルの人々にとっての本当の幸せとは一体何だろうか?ということを皆で話し合いました。後半部では、各班で出た意見を互いに発表しあい、メンバーそれぞれの考えを共有することが出来ました。ディスカッションは自分では思いつかない多様な考え方に気づくという点に重きをおいていたので、なんとか目的は達成できたのではと思います。

知識も経験もない私は、まさに当たって砕けろの精神で司会に望みましたが、皆の意見を拾い上げながら議論の流れを作っていくことの難しさを改めて感じました。個人的には手も足も出なかったなぁというのが感想ですが、この経験は次に繋がっていくんだという思いで乗り越えることが出来ました。今後は、プログラムでのこうした経験をバネにさらなるステップアップを図って行きたいと思います!!

<文責:宇野原将貴>

今回のスタディ・プログラムでは、研究班メンバーの提案により、毎日一日の終わりにその日学んだことや疑問を共有するシェアリングの時間を設定したうえで、最終日に参加者全員で全体ディスカッションを行った。渡航できなかった参加者(日本)と現地をオンラインでつなぎ、(1)テーマごと3チームに分かれてディスカッション(2)全体ディスカッション(3)まとめという流れで実施した。(1)のテーマは、(1) 新規コミュニティの構築・作成における持続性確保、(2) 国連支援のプロジェクトを誰が決定し、実施していくべきか、(3) 援助プロジェクトにおける伝統と変化のマッチングや兼ね合いについて。

私は(1)の途中からテーマ(1) のチームに参加したが、現地側のメンバーが日本からのハングアウト参加者に配慮してくれ、途中までの議論の進捗を事前に教えてくれたり、模造紙に書かれた内容を見やすいように表示してくれたりするなど、渡航の有無にかかわらず、参加者全員でディスカッションを実施する体制がまず素晴らしかったと思う。通信上の不調で一部の内容が聞き取れなかった場面もあったものの、前日までに日々連絡があっていたシェアリングの内容も踏まえていたため、議論に追いつくことができた。

今後は、渡航できない参加者も現地プログラムの内容に沿った議論に参加することや、より双方向の企画を実施できるように工夫していくとさらに充実したものになると思う。また、事前勉強会→現地でのディスカッション→報告会という連動した内容にできるようプログラム策定段階から計画できればより学びが深まるだろう。

<文責:井上良子>

私のいたグループでは、アクターに関連したトピックで議論しました。近年、アクターの多様化が進み、二項対立や多項対立で考えることが更に難しくなってきています。その中で立案と実施というフェーズに分けて議論しましたが、モンゴル特有の議論まで踏み込むには時間と情報の制限があり、難しかったです。その中で非常に印象的だったトヤさんの意見にこのようなものがありました。「モンゴル人とは誰か。モンゴルの豊かな家庭に生まれ外国の教育を受けてモンゴルに戻ってきた人々は、モンゴル人の苦しみや思いを本当に共有しているのか」。

全体での議論では、近年の開発のトレンドについての意見が飛び交いました。その中でも意見が活発に出たのは、キャパシティー・ビルデンィグ。その重要性は皆が理解しているが、最大効用の手法が測り辛い。企業での研修のように、何でも手取り足取り教えるよりも、託して任せてみることも大事なのではないか。一週間ホテルと会議室を貸し切って往復させるワークショップは本当に有意義なのか。その一方で、最終日にふさわしい心に残る言葉がありました。「今回のスタディ・プログラムも一種のキャパシティー・ビルディングである」。国際開発に興味関心を持つ者が集まり、事前学習を経て数日間、共に見て共に学び共に議論することに、成長の糧があるのだと改めて思う時となりました。

<文責:前田実咲>