バングラデシュ・スタディ・プログラム - 報告書:BSP概要
バングラデシュ・スタディ・プログラムの概要
1.訪問国・訪問テーマ決定の経緯
タスクフォースが結成された後、渡航国選定のプロセスに入った。例年と同様、タスクフォースのメンバーが各自渡航候補国を提案し、全体で議論を行った。その際には、以下の点を中心に検討した。
- 国連をはじめとする国際協力のプロジェクトが活発に行われているか、
- 外務省が発表する海外安全情報において、レベル1「十分注意してください」以下の地域が大半か。
- 現地滞在費を一定程度安価におさえることができるか。
- 渡航前の学習にあたって日本語または英語で読むことのできる資料が十分に存在するか。
- 「2025年」に渡航する意義のある国であるか。
東アフリカ、東ヨーロッパ、中東、西アジア、南アジアなどが候補として挙がったが議論の結果、ケニアおよびバングラデシュが昨年度に続き最終候補として残った。この2カ国を検討した結果、①難民、気候変動、ビジネスと人権、格差など、これらが交差する支援の現場に身を置くことで、横断的な国際協力のあり方を考察する良きタイミングであったこと、②2025年9月に比較的まとまった渡航日程を確保できる可能性があり、遠方への渡航も可能なタイミングであったことなどから、③スタディ・プログラムとして南アジアのバングラデシュを選定した。
そのうえで、バングラデシュ・スタディ・プログラムのテーマは以下のとおりとなった。
「バングラデシュの今を歩く~平和・人権・開発の交差点で考えるこれからの国際協力~」
かつて最貧国の一つとされたこの国は近年目覚ましい経済成長を遂げる一方で、格差や貧困、児童労働、気候変動による移住といった複雑な課題が依然として存在する。
さらにバングラデシュは支援を受ける立場であると同時に、ロヒンギャ難民の受け入れなど支援を行う側としても重要な役割を果たしてきた。
国連の三本柱である平和・人権・開発が揺らぐ今、本プログラムでは(①環境 ②産業振興 ③平和構築)といったテーマのもと、渡航前・渡航中・渡航後の学びを通じて「これからの国際協力のあり方」を分野を越えて深く探究を重ねてきた。
2.参加者の特徴
参加者募集および選考の結果、BSPには合計26名が参加することとなり、活動を開始した。応募条件として、本プログラムの趣旨を理解し、多様な背景を尊重しながら積極的に学びと貢献を継続できる方を対象としたところ、学生・社会人を含む幅広い参加者が集まった。
以下の円グラフの通り、参加者の属性は居住地、男女比、学生・社会人比、社会人参加者の内訳において一定の多様性が見られる。
(図①:参加者属性(居住地/男女比/学生・社会人/社会人内訳




学生参加者は全体の約4割であり、社会人参加者が過半数を占めた。社会人の内訳としては民間企業を中心としつつ、国際機関や教育分野など多様な所属が含まれている。また居住地は関東圏が中心である一方、海外やその他地域からの参加も一定数存在しており、国内外から関心を集めるプログラムとなっている。
学生・社会人、居住地の異なる参加者が協働するにあたり、オンラインツールを活用しながら事前準備や学びの共有を進めることで、活動を円滑に展開することができた。


