コロンビア・スタディ・プログラム - 報告書「渡航前:第1回勉強会」
発表概要
第1回勉強会では、「国連・国際協力の基礎知識」として、国際協力の潮流や主要なステークホルダー、コロンビアで活動する国際機関の概要を取り扱い、参加者同士が自由に意見交換を行いながらお互いの人となりを知る機会とした。
有志メンバーによる発表では、MDGs(ミレニアム開発目標)やSDGs(持続可能な開発目標)などの国際協力の目標の発展の歴史や「国連カントリーチーム」などの国連機関間の調整を行う枠組みについて紹介するとともに、コロンビアに拠点を置く24の国連機関について、環境・平和構築・格差是正の観点で具体的にどのような取組みを行っているのかを説明した。
ディスカッション
グループディスカッションでは、「SDGsの理想と現在のギャップ」をテーマとして、SDGs17の目標から貧困削減(No.1)、医療・健康・福祉(No.3)、環境・気候変動(No.13)、平和構築(No.16)の4つのテーマを取り上げ、少人数のグループで足元の状況と今後の課題について議論した。各グループの議論について、主な内容を以下記載する。
- 貧困削減(No.1)
- 絶対的な貧困率は、過去20年間を通じて大幅にデータ上は改善している一方、国内の貧富の格差や相対的な貧困の問題は残っている。
- 都市部と農村部での格差や、世界各国でのインフレ進行に応じた貧困対応などの新たな課題が発生しているのではないか。
- 医療・健康・福祉(No.3)
- 人口対比の医師の不足や医療人材の教育システム確立が不十分ではないか。
- 医療保険制度の発展や農村部の医療アクセス改善が重要。
- コロンビアは麻薬問題の影響が大きく、犯罪組織の活動が人々の健康や経済活動にも大きな影響を及ぼしているのではないか。
- 環境・気候変動(No.13)
- 環境や気候変動政策、生物多様性に関する政策への資金供与が不十分。
- 環境指標に関する可視化や定量的手法の確立が困難であり、先進国・新興国の政治的な対立に左右されがち。
- 次世代への教育活動や、先進国におけるパートナーシップ構築や新興国に対する援助拡大、金融機関を通じた企業への働きかけなどが重要ではないか。
- 平和構築(No.16)
- 世界中から紛争が無くなっておらず、思い通りには進捗していない。
- 政府や国連機関だけではなく、NGOや民間企業などのマルチセクターを巻き込んだ取組みを進めることが重要。

参加者所感
第1回勉強会は、学生から社会人まで様々なバックグラウンドのメンバーが集まるなか、国際協力に関する基礎を学ぶことにより、お互いの興味関心や人となりを知る良い機会となった。特に、グループディスカッションでは、国際協力の文脈では幅広く使われているSDGsの理想と現実についてメンバーが改めて考えて議論する機会を設けることにより、今後の勉強会に向けたインプットとなるだけではなく、実際の現地渡航に向けて何を見るべきかを準備する土台形成が出来て有意義であった。第二回勉強会以降では、メンバーがコロンビアに関する諸問題を調査する中で各自仮説を立てることにより、さらなる理解を深めていくこととなった。
※最後に写真(オンラインMTGの様子)を掲載
