カンボジア・スタディ・プログラム - 第5章:次回に向けて

第5章:次回に向けて

~国連フォーラム幹事会スタディ・プログラム班からのメッセージ~

国連フォーラム主催のこのスタディ・プログラムには本当にたくさんの魅力が詰まっている。しかし、第5章第6節のアンケートの結果にもあるように、まだまだ改善の余地があるのも事実であり、次回に向けて、より質の高いスタディ・プログラムを企画し、将来の参加者の皆さんにどれだけ高い価値を提供できるのかということにこだわっていきたい。

まず、この国連フォーラムのスタディ・プログラムの存在をしっかり浸透させること。学生・社会人を問わず、熱意をもった参加者が各地から集まることは、この「みんなでつくる」プログラムが高い価値を生み出すための大前提となる。このプログラムでは参加者全員が同時にプログラムの運営者でもあるので、将来の参加者となるであろう関心層へのアプローチは、将来のプログラム運営において非常に重要だ。

もちろんスタディ・プログラムの内容そのものも見直しが必要である。今回の参加者事後アンケート結果をもとに、プログラムの事前準備や現地渡航の運営のプロセスを見直すとともに、一般的なスタディ・ツアーでは味わえないような質の高い体験が得られるようコンテンツを磨いていきたいと考えている。

最後に、低コストに抑えることで参加者の満足度を引き上げることも忘れてはいけない。「みんなでつくる」というこのプログラムの特徴のおかげで、参加者が自らプロフェッショナルな運営の経験を積むのと同時に、そのおかげでコストを低減することができる。満足度を高めると同時にコストを下げられるというのは、まさに「みんなでつくる」スタディ・プログラムの強みだ。

これからも、多くの方に現場を訪れていただき、その前後で新しい仲間たちと出会い、一緒に準備を進めたり、学んだり、そんな貴重な機会を生み出していくのが、このスタディ・プログラムの存在意義であり、そのような中で得られた参加者同士のネットワークは本当にいつまでも続く強固なものだと確信している。今まで一緒に過ごしたメンバーは、プログラムが終了してもメンバーであり良き仲間であり続ける、そんなスタディ・プログラムを目指していきたい。

写真①
  • 発行:国連フォーラム
  • 編集:カンボジア・スタディ・プログラム実行委員会報告書班(田瀬和夫、神田恵梨、藤居由依、松崎映)
  • 発行日:2013年4月6日

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