ミャンマー・スタディ・プログラム - 座談会

国連フォーラム主催「みんなでつくる」 ミャンマー・スタディ・プログラム(MySP)座談会企画

今回の座談会では、実際に集まり話し合ったものと、地方及び海外参加者がGoogle Hangoutを通じて話し合ったもの、2種類の座談会を開催しました。前者については様子を短く動画にまとめたものも作成しました。ご興味ある方から、ぜひご覧ください。

座談会グループA

1)MySPで印象に残った作業

自己紹介

松浦 航(こう)
山内 ゆりか(ゆりか)
亀山 直人(なおと)
伊藤 里奈(りなお)
土井 薫(どいちゃん)

印象に残った作業

(ゆりか):国連職員と直接連絡を取って交渉した経験はこの国連フォーラムのスタディープログラムじゃなきゃできないことだったな!って思います。

(りなお):具体的にどういう風に連絡したの?

(ゆりか):具体的には、最初に社会人の方がコミュニケーションのための土台を作ってくださって、そこからは私が代わって、FAOのミャンマー支部の方と連絡をメールベースで取っていました。相手にメールを送る際に、チームの英語を使って働いていたりだとか、元国連職員の方が私の文を添削してくれて、コミュニケーション+実用的な国連職員にも通じる英語が勉強できたっていうのがすごく良かったです。

(りなお):私はロジ班なんですけど、ヤンゴンのレストランを探しているときに、現地に住んでいるミャンマー人学生の友達の友達を紹介してもらって。Facebookで紹介してもらって、お互い全然顔も何も知らないって状態だったんですけどすぐにレストランとかをピックアップしてくれて、予約もしてくれて、しかも立て替えてお金まで払ってくれて!ミャンマー人って人が良いってよく聞くけど、知らない人のためにここまでやってくれるんだ!って。「ミャンマー人ってこういう人柄なんだな」って一番最初に知った経験だったので印象に残りました。

2)プログラム中考えていたこと・学んだこと

(どいちゃん): 渡航中一番考えていたことはなんですかってことなんですけど、「幸せってなんだったんだろう」みたいな。「民主化=幸せ」ってことじゃないなって。 勉強会の時も何回も思っていて、「民主化してるからいいよね」っていう感じの印象を受けながらも勉強会(のプレゼン)を受けてる瞬間が結構多くて、んで、それってどうなんだろうってずっと自分の中で疑問になりながら、渡航した時も思ったし。最後の勉強会の時も、結局かずさんが幸せってなんだろうねってみたいな、んじゃあ自分が考えていたのは「幸せ」だったんだなみたいな。 僕は渡航中ずっとそういうことを考えながら、過ごしてたんですけど。

(なおと): ミャンマーの前に、組織の中で働くってどういうことなんだろうって。 要は、自分が振られた仕事があって、自分がちゃんとやらないと迷惑がかかるし、その自分がやったことを上の人に伝えないと全体がわからないし。 ちょうどインターンの前だったし、インターン中は全然こっちにコミットできなかったし、要はこういうことなんだ!ってのがなんとなくわかってきたのが、9月、10月くらいだったかなあ。 ある意味、そのインターン中で学んだことを渡航前はいろいろ応用できたっていうのは1つ感じますね。 メールもそうだし、ハングアウトの時も、調整さんも自分がやらないと参加できるかどうかもわからないし、ちゃんと伝えることがコミュニケーションなんだなって。 僕は、それがある意味大きな学びだった、ミャンマーのこと以前に。

(こう): 僕は2つあって、国ができているということは本当にすごいんだなって(いうのが1つ目)。 (2つ目は)コミュニケーション。 僕は学生の立場とは少し違う立場で見てて、チームビルディングとかっていうのはどういう風にしたら一番上手くいくのか。どこまで自分が関与したらプログラム全体がうまくいくのか、そういうことは意識してちゃんとやってた実は(笑)
  いろんな人がいるっていうこのスタディ・プログラムSPの良いところを、できるだけ活かせるように、良いところがでるようにっていうのでやってました。 イメージとして持ってたものを実際にやってみた、良いチームができたっていうのは、参加者がそれぞれ良い所を出して、貢献して、こういう良いプログラムができたからだと思う。 それが、参加する前と参加した後で違うかなと。学べたことでした。

(りなお):私元々、途上国とかかわりのある仕事に興味があったんですが、ふんわりとしたイメージができるようになった。具体的に言うと、国連とかでも現場に近いところのほうが魅力を感じるというか、将来はそういう方面で働きたいなあって思いました。

(こう):まあその、 将来の仕事のイメージ、国連でも、現場よりのプロジェクトマネージャーとかっていうのはああいう感じなんだろうなとか、そういうのは見やすくなって。 どういう仕事をやりたいとか、逆に自分はどういう仕事に向いてないとか。

(どいちゃん):考える機会にすごくなりましたよね。 たかさん(MySP実行委員長)みたいに激戦区の僻地でさ、顔に傷つけてそうな生き方をしてる人もいて、グループの中にね。 かつ、めぐさん(MySP副実行委員長)みたいに、一度仕事をされてて、自分の夢があって、教師になりたいみたいな夢があって今また大学院行ってるよっていう方もいらっしゃれば、かずさん(国連フォーラム共同代表)みたいに今まで国連で働いてたり、コンサルに入ってビジネスのアプローチとか国連的なアプローチで世界を変えようとしている人とか、逆に学生、例えば、なおとみたいに昔起業してたよみたいな人もいれば、ゆりかみたいによくわからない人もいるし、りなおとかりんくんとか就活ある程度終わって、人生こうしていくかもしれないよ!でも、こういう風なの興味あるんだよ!みたいに、自分の人生は決まったのに、まだ自分の道を開こうとしている人がいるのを、ざっと見れたから、僕としては面白かったし、人からの影響っていうのを、いろんな道を見せてもらえたからよかったなって思う。 なんか、レパートリーじゃないですけど、こう生きてもいいんだなっていうレパートリーがすごく増えた。

3)MySPのよいところ

(こうさん):自分の良さを出せる場所があるっていうのが良いところだと思う。

(どい):適材適所みたいな?自分ができることをいろんな人が頑張ってっていう形が最終的に出来上がって、最後に凄いスピートでグワーっ!ってくっついていった感じしましたね(笑)

(こうさん):段々とやっていると、「これを聞くには誰に聞いたら一番早い」っていうのがわかってきて、例えば、レストランとかだったらどいちゃんに聞くより(笑)、りなおに聞いた方がいいみたいな(笑)なんかわからないことがあったらこの人だなっていうのが最後の方だと出来上がっていて、いろんなコミュニケーションとってその人の一番得意なことを出してくれて、だから頼れる存在とかになれた。歳とか立場とか関係なしに「この人はこれができる」っていう感じが最後はあった。

(どい):フラットな信頼関係みたいなのはすごいできましたね。りなおにレストラン聞けば大丈夫だなみたいな。たかさんに何か頼めば親父ギャグがちゃんと返ってきたりとか。こうさんに何か相談するとちょっと辛いことをキュッと言いながらちゃんと相談乗ってくれたりとか(笑)

(りなお):どんよりした雰囲気になった時にどいにちょっと振れば「わぁ~!」って場が明るくなったりだとか(笑)

(どい):そういう風に使ってもらえてれば嬉しいんだけどね(笑)

(ゆりか):カメラを向けるのは必ずどい(笑)

(どい):絵に困ったらとりあえずコイツだ!みたいな(笑)

(こうさん):目標像みたいなのが実際に見れたっていうのはすごいプラスだった。

(りなお):みんな余裕がありますよね、絶対に自分の仕事も大変なのに、ここまで尽くしてくれた。効率が良いのかな?仕事できるって話ですよね。

(どい):良い人たちにすごい会えましたよね~

(ゆりか):本当にたくさんあって!国連フォーラムの組織の中で、国連職員と連絡を取ることってすごくあるじゃないですか。それで、自分がやりたいことを投げかければ、絶対に受け止めてくれる場所がこのスタディプログラムにはあるんだってすごく感じた。自分が何をできるのか、よりも自分が何をしたいのか、ってことで動いたら全部受け止めてくれた。とっても素晴らしい環境なんだなっと、ただただずーっとそう感じていました。

座談会グループB

1)自己紹介&MySPで印象に残った作業

自己紹介

山田哲司(山田マン)

社会人参加で、研究班所属でした。関心はビジネスと開発です。

征矢しおり(しおりん)

学生参加で会計班所属です。就職先の関係もあって、日本が途上国に何が出来るのか考えたくて参加しました。

正久卓哉(たくちゃん)

企画広報班所属です!公衆栄養学に関心があって、食品が現地にもたらす影響や栄養不足の問題改善に興味があります。

佐藤曉浩(あっきー)

ロジ班所属です。貿易論や教育の観点から関心を持って参加しました。

城島未来(みこ)

企画広報班所属です。ジャーナリズムを勉強しています!

印象に残った作業

(山田マン):研究班の勉強会の中で「包摂的成長」についてのプレゼンを担当したときに色々調べて勉強したことが、現地で役に立ったのが良かったかな。

(みこ):私がいっっちばん大変だったことは、この自己紹介ページの作成(ドヤ)!
みんなに自分の言葉で書いてもらってホームページにアップしたのを、ミャンマーの国連職員の方にも見てもらえたし、何より渡航前にメンバーの想いを知れたのが良かったです!

2)大変だったこと

(たくちゃん):楽しいプログラムでありながらも、おそらく辛いことって多々あったと思うんだけど、我こそはって人いませんか?

(みこ):一番辛そうだった人…

(たくちゃん):(しおりんを見ながら)会計そうじゃなかった?額が大きいから。

(しおりん):あはは。 うーん、大変だなあって思ったのは、その日の会計をその日中に処理すること。プログラム中、皆でお酒ワイワイ飲んでる時に、「そこ!ビール○本飲んだでしょ!」って。ごめんなさいって思いながらも…。(笑)

(たくちゃん・あっきー):あった、あった。

(しおりん):あと、4人の会計係が、バラバラの地方でそれぞれの会計をしているから、それを併せるのも大変だった。

(山田マン):心折れそうになったのはね。 会社で沢山メールを見て帰ってきて、「さぁ寝るか、MySPのメールを見るか…」と葛藤して、結果メールを見て、ああ…って。(笑)

(たくちゃん):あはは。 ちなみに、会社に行って、家帰ってきてメールって何件溜まってました?

(山田マン):いやもう、日によっては何十件ってあったでしょ?

(あっきー):そうですね。

(山田マン):だから、会社でも沢山あるのに、家帰ってきて朝起きるまであと何時間って限られてるとき、「メールを見るか、風呂入るか、寝るか」ってバランスの中で、何十件ってのは心折れますね。まあ、これは反省だよね。(笑)自分に対する反省。

(たくちゃん):もう言ったっけ?(みこを見ながら)

(みこ):言ってない。

(あっきー):上映会?

(みこ):上、映、会!!(笑) (参考http://www.unforum.org/project/mysp/movie.html)
やっぱでも、経験不足が辛かったです。 ロジをどうするのかとか、会場でどの人をどう動かすのかとか、全然分かんなくて。何人人が必要なのか、何人入れとけばどのくらい来てくれるのかとか、申し込みのアンケート作るとか。そういう細々したことを、全部やったことなかったから。期限もあるし。誰に頼っていいか分からないっていうのもありました。

(山田マン):でもそれは二部に繋がるけど、成長したんじゃない?

(みこ):成長…しました…

(たくちゃん):おめでとう!!

(一同):あははは(拍手)

3)一番笑った瞬間

(たくちゃん):笑った瞬間と言うのか分からないんだけど、地方に行ったときにバーみたいないい雰囲気のところがあって、そこでみんなでお酒を飲んでテンションが上がって、全員ほろ酔いになったときに聞いた、それぞれの恋愛事情(笑)

(一同):あははは(笑)

(たくちゃん): 全員が全員すごくて、あ、なんか学生って、ヒヨッコだなって(笑)

(山田マン):なんか、踊る機会も多かったよね。

(たくちゃん):妖怪ウォッチとかですか?

(山田マン):そうそうそう。

ーここで踊りまくるメンバーの動画ー

(山田マン):HAPPYとか。

(みこ):フォーチュンクッキーとか(笑)楽しかったですよね。

(あっきー):訪問した先の村人との交流の中で、何だか村のお祭りみたいになって。現地の人と一緒に踊ってたら、気付くとリードダンサーが隣にいて。

(たくちゃん):おおー。

(あっきー):2人のダンスバトルみたいになって(笑)まあそれはそれで楽しかったんだけど、その後農村ステイ先の家の人から「あれだけ一緒に踊ってくれて嬉しかった」と言ってもらえてそこから色々話が弾んだのは楽しかった。

(みこ):ダンスは言葉を越える(ドヤ)

(たくちゃん):あーそれ言おうと思ってとられた(笑)

(一同):(笑)

(たくちゃん):エーヤワディ(※)でも踊ったんですよ。よさこい踊って。1年に1回しか出さない獅子舞?みたいなものも出してくれて。

―ミャンマーの獅子舞の踊りの様子―

(たくちゃん):ダンスは言葉を越えます!(2回目!)

(※)MySPでは地方訪問時にエーヤワディ管区、カチン州、シャン州の3チームに分かれ、それぞれ別の国連のプロジェクトに訪問しました。

4)活動を通じて考えていたこと

(山田マン):僕ね、最初ね、ミャンマーってビジネス的にも注目されてて、何か凄い所っていうか、全然日常とは違う世界なのかなと思っていたんだけど、実際に行ってみたら、何ていうか、同じアジアの国なんだなぁって。
同じようなこと考えているんだなぁって思ったし、その、民間企業であれUNHCRの人であれ、仕事としてやっていることとか、ある意味共通する部分がすごくあるんだなって凄く感じて、とりあえず全然違う世界の人とかじゃなくて自分と似ているところがいっぱいあって、何か、こう、関わりとかもあるかもしれないなって。

(しおりん):うーん、その、開発途上国とかに対して他の国の人って一体どういうことをしているのかっていうのが疑問で、それが、やっぱり自分達が何をしても、きっと成長していくのは(開発途上国の)その人たち自身で、どういう風になりたいのかっていうのもその人自身が考えて進んでいかないといけないから、一体(私達に)どういうことができるのだろうとすごい思ってて。(ミャンマーは)フロンティアとか言われるから、どんな楽園みたいなとこがあるのかなって思ってたけど、

一同:(フロンティア=楽園・・・??)

(しおりん):(笑)どんな凄い違いが他の国とあるのかなってすごい思ってたんですけど、でもそこにいる人の温かさとか、何か、ミャンマーの人たちの思いとか、そういうのを凄い渡航中に感じることができました。

(あっきー):僕が考えたのは、今回MySPって、国連プロジェクト見に行くってなってたけど、それは会える人として、国連の人と支援受けてる人っていうわけで、まずはやっぱりそれぞれがどういう考え方で成長っていうものに対して望んでいるのかなぁっていうのがやっぱり純粋に思って。

(あっきー):で、それで今回僕が会えた人としては、国連の人と、国連の支援受けてる人で、国連の人の中にももちろんローカルスタッフもいれば、外から来てる欧米人とか日本人もいて。あと僕が個人的に会った人で、ミャンマーの学校に導入されたボーイスカウト運動を勧めている教育省の政府関係の人とかもいて。やっぱりそれぞれが目指している成長っていうのがあって、村の人たちは、自分の村の発展に子供たちが将来貢献して欲しいから、そのために教育に力入れてるって言ってたり、国連の人はやっぱり不平等を無くすためだったりするし。で、教育省の人たちは、ボーイスカウトを導入しているのが結構エリートな子達が通っている学校から、まぁ、一応公立学校に通える所得がある層までっていう感じだったんだけど、その子達に国を引っ張るリーダーになって欲しいっていう感じでやってて。で、特にヤンゴン内の学校に関して言うと、本当にエリートの子達が通ってて、ミャンマーという国を、政治家、大企業とかのトップの人になることも含め、こう引っ張って欲しいっていう風に言ってて。
結論っていうか考えたものとしては、それぞれの人がどういう方向を向いてやっているんだろうっていうのを色々見れたっていうのがすごい良かったなあと。

5)活動の前後で変わったこと、考え方

(山田マン):カチン州では現地のUNHCRの事務所長さんや、WFPの局長さんと話す機会があったが、そういった組織をまとめている人たちの言葉は共通点が多く、重みがあるな、と感じた。

(しおりん):すごい基本的なことなんですけど、相手と自分の関係がどういうものなのかを測るのが難しい。私にお金を預けてくれるという一つの作業でも、相手との関係によって言い回しを変えなくてはいけない。全く知らない人なのに、「$200明日になっちゃいました~ごめんなさい(笑)」って言われたらやばいじゃないですか?(笑)

(たくちゃん):2個あって、1個は自分が動いているスピードの1.3倍速で動かなくちゃ世の中の流れについていけない人間なんだと感じた。自分が「ちょっときついな」と思っているくらいが世の中の一般で、「あ、本当今やばい」くらいが世の中のちょっと早いくらい(笑)たぶんスローモーションで動いてるんだろうなっていう(笑)でもそれは企業の第一線で働いている人と接しないとわからなくて、けにーさんとかかずさんとかめぐさんとかめちゃくちゃ返信早くて、オフラインになっていても送った瞬間にオンラインになったりして。自分がもうちょっと早く動かなくちゃいけないんだろうなっていう自分への戒め。行動を早くしなきゃなっていう。
 
(たくちゃん): 2個目は、今後5年10年どこに進めばいいのかっていうのをMySPに参加する前は探していたけど、たぶん今はこういう道だなっていうのは決まった。それはたぶん、自分は命に関わる仕事をしたいんだと。MySPの期間中に親類が亡くなって、その時に「命」っていうものに触れて、そのままミャンマーの農村に行って見たのが、ミャンマーの農村ではご飯を食べ過ぎることによるリスクが高まっていると。お米を増産することによって糖尿病になってしまう。一方で取れる魚が小さいとタンパク質などが取れなくなって栄養失調になってしまう。ぱっと見飢餓は少なくなっているけど、栄養失調や栄養不調になってしまっている人が増えているんじゃないかなっていう風に個人的に感じて。 そうした時に今まで自分が貧困なんなんだろう、インフラいいな、かっこいいなとか、ソーラーパネル付けるのかっこいいなとか、トイレ作ってるのかっこいいなみたいな、カッコ良いなっていうのが大きかったんだけど、(MySPを経て)自分じゃないとこれできないんだろうなっていうのが定まって。栄養だったりご飯だったり、命に直結するようなところに、進むべき道じゃないですけど使命のようなものがあるんじゃないのかな~、ってうっすらと気づいて今いろんなものに手を出しながら勉強をしているって感じですね。 なんでMySPで自分の進む方向を見れたことはすごい大きな収穫だったなーって思います!!はい!!(一同拍手)

(みこ):今日はありがとうございました~(終わりません!!笑)

(あっきー):開発を提案する側と従事する側も焦ってはいけないなって思った。これは個人的にミャンマーのボーイスカウトを見に行った時の話なんだけど、ボーイスカウトをミャンマーの学校に導入している目標は、リーダーを育てることとアクティビティを通じて先生と生徒たちのコミュニケーションを促進して授業をもっと活発にして子供達が勉強できるようにすることだったんだけど。その一方で今まで授業だけやってた先生達、しかもボーイスカウトの経験がない女性の先生達が国からの通達で子供達に野外活動を教えてくださいって言われていて。もちろんそれで子供達も今までは周りのことを気にしてなかったのに、ちょっとしたゴミ拾いだったり地域の方のお手伝いを始めてそれを親に喜んで報告するみたいなプラスな効果もいっぱいあったんだけど、やっぱり先生達の忙しさっていうのがすごい増してて、教育そのものや学校の体制にちょっとマイナスな影響も出てて。ミャンマーとしてはボーイスカウトをすごいペースで増やしていて、でもそれをあんまり急ぎすぎるのも良くないなって感じました。  

(あっきー): あと個人的に、「日本のボーイスカウトがミャンマーのボースカウトや教育庁に対して何かできることはありますか?」って聞いて話も伺ったんだけど、そこもこっちとしては「あ、日本と違ってミャンマーはこれがないんだ、あれもないんだ」って。こっちとしてはいろんなアイディアを提供したくなっちゃうけど、ミャンマーの人たちにも自分たちのペースがあって、いろいろな他の問題を抱えていて、それを忘れちゃいけないなって思った。

(みこ):私は22歳なんですけど、今まで自分と違うものを見て、違う人と話して、自分の人格をそれによって形成していっていたと思うの。でもミャンマーに行って個性的な人たちに囲まれて、「自分にはここが足りない」とか「自分ができない部分」を見なきゃいけないこともいっぱいあったけど、自分を否定しなくても良い部分を線引きできた。人と比べて私は論理性がなかったり、知識量を誰かと比べたら及ばなかったり、専門性もないし。上を見ていると自分より上にいる人はいくらでもいて、凹むこともあった。けど自分が守っている人格の部分は絶対守っていいんだっていう確信を得られた。 私は一人一人の顔を思い浮かべてできるような何かがしたいっていう。MySPは結構集団行動が多かったけど、たまに一人でわからないところに一人でいったり、レストランとかでも一人だけ外行って駐車場のおじさんと話したり(笑)(一同:すげ~!笑)
そういう風に自分にしかできないこととか、自分にしか感じられないことは絶対あるから、その部分を否定しないで守っていこうと思った。

(たくちゃん):結構みんなペースとかキャパシティみたいなところに話が落ち着くのかなっていう。それはMySPから学んだことの一つ。自分に何できるかっていうこと。できることは自分でやるけど、できないことは人に任せるみたいな。ビジネス班で一回忙しすぎてスレッド立てられなくて、その時に後々言われたのが「もしできないなら、できないって言っちゃっていいよ、誰か拾うから。抱えすぎにうまく配分するのも手だよ」って。背伸びしすぎてもいけないんだなっていう。

(山田マン):こういうのは集団でやらないとなかなか気づかないことだから、それが今回気づけたっていうのは今後も活かせてくることだと思うよ。 一同:山田マンさん、本当にお世話になりました!笑

(あっきー):今山田マンさんがおっしゃられたことが「みんなでつくる」プログラムの中で大切にされていることなのかな?ってすごく感じました。

(みこ):かずさんも言ってたよね、振り返りセッションの最後に。人との対話や議論をすることでしか自分の意見も目指したいことも出てこないから、こういうメンバーで話合える機会とかがすごい大事だよねって締めてた(笑)

Google Hangout 座談会

国連フォーラム主催スタディプログラムでは、関東圏以外の多くの地方や海外からの参加者がいるのが特徴の1つです。今回は、北海道、九州、ニュージーランド、南スーダンからの参加者でGoogle Hangoutを通した座談会を開催しました。インターネットを通した座談会だからこそのハプニングも?ぜひご覧ください。

MySPに参加して良かったこと、悪かったこと

中原隆伸(たか・南スーダン)MySP実行委員長

たか:みんなで意見を言い合いながらわいわい楽しい座談会にしていければと思っています。まずは最初のテーマとして、「MySPに参加してよかったと思うこと、悪かったと思うこと」というテーマで話していきましょう。ハングアウトなので難しいこともありますが、途中からでもコメントがあれば入っていく形で、みんなミュートを外していつでもコメントできる形でやっていきましょう。

わへい:一番よかったことは、仲間が増えたこと。それも「青臭い仲間」というか(笑)。地方ではなんとなく浮いている、マイノリティな存在だが、同じような志を持っている人がいることがわかりました。悪かったことは……まあ大変だよね、っていうことじゃないですか。まさか夜中3時に泣かれるとは思わなかった(笑)。

亀井瑞穂(みずほ・北海道)研究・保健班

みずほ:一番よかったのは、わへいさんと同じだけど仲間ができたこと。将来の軸が、他のメンバーと話し合いながらの過程で定まったし、悩みを相談できる仲間ができました。他方で、時間の使い方をもう少し考えられたらよかったと思います。すごく学校が忙しいときに「やります」って言ってしまって、MySP以外の方を全力でできなくなったときがありました。

はたこ:今の皆の話を伺って、また報告会もオンライン上で聞いていたのですが、実際に渡航してきた現場ならではの熱気があり、すごくうらやましいなあと。同時に、皆が体験してきた熱を渡航していない人に伝えるのは簡単ではないなあと感じました。ただ現地渡航ができなかったとしても,参加できてよかったと思うこともたくさんあります。

波多野綾子(はたこ・東京)研究・保健班
※本人の希望により写真は掲載していません

たか:はたこさん勉強会の準備はどうでしたか?

はたこ:自分の中では、とても楽しかったのですが、もっとコミットしたい部分があってでもなかなかできなかった部分もあります。そんな中で、(ともに勉強会を企画・実行した)わへいくんのパフォーマンスには驚愕させられましたし、こうさんやたかさんのメールでの気の使い方などいろいろな点で学ばさせてもらいました。

わへい:逆にはたこさんのメール見ながら、「わかりやすー」みたいなのは感じてました(笑)

たか:第三回勉強会は本当に準備が大変でしたね。

はたこ:あの勉強会の前は一気に色々なことが重なってとても忙しくて、一時フォローが本当に危うい状態に(笑)

柿野和平(わへー・九州)研究・保健班

わへい:メールに「倒れてたらごめん」みたいなのがありましたね。

はたこ:(自分は現地渡航ができなかったので、事前準備や事後のことはなんとなくわかるのですが)現地渡航の最中のことをもう少しリアルに聞いてみたいです。実際の渡航中の一つ一つの現場で、皆が笑ってるのか、泣いてるのか、もめてるのか……(笑)

三浦舟樹(しゅうき・北海道)企画・広報班

たか:シャン楽しかった?

しゅうき: 現地渡航ですか?楽しかったですよ(笑)現地住民と直接触れ合うことが多く、田舎の本当に奥地まで行って、Community Developmentの様子を見るのはとても刺激でした。農村に泊まらせてもらったときはお祭りみたいなものを催してくれたり、楽しみも多かったです。そのときは、本来の目的を忘れない様にと他の社会人メンバーに諭されたりもしましたが・・・。

松浦航(こう・ニュージーランド)企画・広報班

こう: エヤはすごいまじめでしたよ(みずほ爆笑)メンバーから、みんないろいろなことを想像したと思うけど(笑)、自分が思ったよりみんなまじめでした。初日の夜も普通にプロジェクトの反省会を行ったり。お酒飲みながらではあるけど、まじめに議論したり、逆にびっくりしました。エヤの場合、社会人が多かったけれど,ほどよくいろいろなバックグラウンドの人が混じっていたので、いろいろな立ち位置からの意見が聞けてよかったと思います。

みずほ:こうさんの言うとおり。ワークハード・プレイハードという言葉がありますが、まさにそういう感じでした。楽しむときはとことん楽しんで、学ぶときはとても真剣で。私にとっては本当に魅力的な3日間でした。

わへい: カチンは、いわゆる「避難民キャンプ」って言ってもいろいろなところがあって、自分たちで自活しているところもあれば、1つの建物に3世帯が住んでいる、というところもあったりして、一概に避難民キャンプだからどうだって言えないなということが興味深かったです。あと、カチンでは戦いのあった後で頑張って復興しているんだなあっていうことも印象深かったです。カチンの人々はネットとかないのにいろいろなことをよく知っているんですよ。彼らはどこから情報を得ているのかと不思議に思いました。

「現地の人」のためになる支援とは

はたこ:様々な援助支援機関が行っているプロジェクトで,どこまで現地の人々を巻き込んだ持続性の観点について考えられているのか,また現地の人のニーズに基づいているのかという点について知りたいです。現地の人にそれらの観点について質問する機会ってありました?

こう:現地の人ではなく、グループで話し合ったときに出てきたのは、恐らくドナー側は現地の人々に「成功体験」を植えつけたくてとりあえずいろいろとやったのではないか、という話でした。

みずほ:住民の人の意見をどれだけ聞いたかという点で、もらえるんだったら一番いいものをほしい、という答えが返ってくるだろうから、どこまで支援するか、という見切りをつけるのが重要だと思いました。

たか:人間の欲望に限りがないというのは南スーダンでも同じ。どこまで、いつまで、支援を続けるかという線引きはとても難しいと思います。

こう:ハビタットのきれいな水を提供するプロジェクトの例だが、第一印象は現地の人がすごく誇らしげに話してたことが印象的でした。現地の人たちからもお金を取ってメンテナンスに使ったり、自分たちも貢献しているという自覚があるから誇らしげだったと思います。あと偶然かもしれないが女性が多かったです。

わへい:現地の方が求めているのか、ということに関連して、「『現地の人』ってなんだろう」という点があります。というのも、避難民キャンプの中でも、人によって本当に格差が大きかったからです。自分が行った中で、この地域で一番裕福とされているキャンプでしたが、住人は琥珀のネックレスの生産をしていました。ひとつのものは安くて10ドルから20ドルくらいで売れるという計算です。ただし、機材や発電機を使って生産しており、どこからこの機材が来たのか分からなかったのですが、最初に機材を持ち込んだ人が他の人を使って生産しているのではないかと思いました。最初に持ち込んだ人(キャンプ運営側)は超裕福そうで、働く人は朝の6時から夜の8時まで働くそうで、収入はどれくらいと聞くと「人による、働かない人は働かないから」って。全員が全員裕福なわけではなく、格差はキャンプの中にもあるっていうのを見て、現地の人、というときの「現地」ってなんだろう、と感じました。

わたしにとってのMySP~MySPを一言で表すと?

たか:私にとっては「学び」の場。今までいろいろとまとめる側には立ったがナンバー2の位置にいることが多かったのですが、委員長はそれと違って、全体のことが見えていなければいけないし、ナンバー2とはまったく違うなと思いつつ、ネガティブな人間なので不安を感じながら運営したがすごく勉強になりました。

わへい:「自分の才能と向き合う場」。三つ理由があって、「できている」「できていない」という理由がないこと。学生と社会人と混じってその中でのパフォーマンスを求められること。最後に、「ここまでできたらできているとみなされる」ということがないこと(逆に言えばどこまでやっても未達成なところがあります)。特に学生の人が今まで学校で「できる人」として評価されていたがその前提が完全に崩れるというか、ある程度成果を出せるようお膳立てされた環境ではなく現実の世界で成果を出すことを求められる感じ。イメージで言えば教習所で運転していたものがいきなり路上で教習することになったような空間としてMySPを捉えていました。特に自分ができることは何なのか、考える機会になりました。特にMySPで開花したなと思うのは、問題の所在がどこにあるかというのを見つける能力があるんだというのがわかったこと。他人と違うことが見える、というのは今までマイナスと捉えていたが、プラスにもなるんだということがわかりました。

みずほ:私にとってのMySPは「軸」ができたこと。得意なこと、苦手なことがわかりました。渡航前までは自分に自信がなく、辛かった一方、渡航してみて私はこれが好きだしこれなら自信を持ってやっていけるなというのが見えてよかったです。得意なことは対面で人と話すことです。ハングアウトだと緊張するし、苦手なのですが(笑)、目の前で話すと信頼できるなあと思いましたし現地の人と仲良くなるのがすごく得意だなって思いました。みんなすごく優秀な人たちなので、メールとかもすごく速いし、逆に自分はメール1つ書くのにもネットで確認したりとにかく時間かかっていて、他の人が5分でできることを一時間かけてやっていたり、意見交換でも的外れなことを言っているんじゃあないかと不安に思っていました。

しゅうき:もともとは、「プロセスを学ぶ場」、と思ってきました。メンバーを誰も知らない状況からスタートして、他の人の長所を生かし、適材適所サポートしあう一つ一つのプロセスがとても濃い場だと思います。今は、わへいが言っていたことに関連して、才能というより「自分の限界に向き合う場」だと思っています。真に自分が主体的でないと限界には向き合えない。主体的になると人も付いてくるし、スキルとかノウハウも付いてくるしいろいろ学べるんだと感じています。

たか:リーダーっていうのはある程度勢いで、やったもの勝ちなところもあります。そうすればできなかったこともできるようになる気がするし、しゅうきくんは座談会とか振り返りエッセイで本当にがんばって学びが多かったと思います。印象が変わりました。

しゅうき:がーっと行くタイプと、綿密に計算していくタイプといろいろなタイプがあると思う。自分はそんな綿密な計算はできないので、綿密に計算していくタイプの人と一緒に組んで助け合いながらやっていって1つのものを作り上げていくのは、僕の中で快感でした。

わへい:みんな得意な仕事のやり方は一人ずつ違っていて、頭を使って違うやり方の人を組み合わせれば能率が上がると思いました。ばっちり下地から作っていくタイプの人がいるのに対して、自分は方向性を先に決めるタイプ。やり方は違うんですけど二つを組み合わせてやっていった感じです。お互いの悪いところをカバーして、いいところで勝負する、みたいな。

みずほ:しゅうきさんが言っていること、すごくわかるなあって思って聞いていました。みんなフルコミットしてた。ぎりぎりでやって、自分自身の限界に挑戦をしていなかったらうまく行くやり方ってわからなかったと思う。

こうさん:自分がMySPを一言であらわすなら、今の流れからすると、「限界がない」、「無限大」ということです。ここにはいろいろな意味があって、例えばミャンマーのような発展途上国のことを学ぶというのは膨大な情報量で、きりがない。そういう意味で学ぶ量が無限大という意味と、可能性が無限大という意味もあります。自分の立場は社会人経験はあるが専門性はないという立場でしたが、その立場から特に学生を見ていたらコミットしたらいくらでも伸びていくなあというのを感じました。他人が見ていてわかるくらい伸びるものだなあというのがあって。あと、いろいろな方面のことを伸ばせるという意味もあります。僕が意識していたのは、どうやって他人を伸ばすか。例えばどうやって頼めば頼まれた人が気持ちよくそのことをやってくれるか、態度や言葉遣いを意識するようにしていました。どうやって才能がある人を気持ちよく動かすか、やってもらうかって言うのを意識してやっていました。頼んだ後にもっとこう言っておけばよかったなとか反省したりいろいろ学んでいました。

たか:では次にはたこさん。

はたこ:(事前のお題から)漢字一言で表すのかと思っていました(笑)ので、「平」。1つには、みんな年齢とかバックグラウンドがばらばらな中ですごくフラットに意見を言い合える。こういう環境はあまりないと思います。社会に出ると、それぞれ会社内でポジションが与えられてそれに専念する形となることが一般的ですが、MySPではそのポジションも自分で取ってくる感じですしやろうと思えばどこまでもやれるし、それをサポートしてくれる環境があります。だからこそ楽しいし、だからこそ大変な点もあるので、その点から人間性がよく見えて自分自身もどういう人間なのかがよく見えてくるなあって思いました。もう1つは、みんなが気軽に意見を言い合っているにもかかわらず、いさかいというものがなく、うまく相乗効果があり、チームとしてのバランスが保たれているのは本当にすごいなって思います。集まる人たちの人間性やチームワーク能力が素晴らしいからかもしれません。そういう人たちがさらに磨き合って化学反応を起こせる類稀な場所だと思います。

もっと良くなる、スタディプログラム

たか:まとめのような形でSSP参加者に向けての一言頂いてから閉める形にしたいと思いますが、他に意見がありますか?

こうさん:こうしたらもっとよくなるというのをシェアしたらどうですか?

たか:では言いだしっぺから。

こうさん:タスクフォース(以下TF)に向けてのメッセージは、TF以外にコアになるメンバーをある程度予測して選考したほうが大失敗はなくなるのかなって思います。今回たまたま「この人がいなかったら回っていなかったな」という人が何人かいて、そういう人が確保できるように選考できたら最悪な状況は防げるのかなと。

みずほ:SSPをやっていく上で大事にしてほしいのは、「直接話す」ということ。実際に会ったことのある人は安心して相談とかもできるので、もっと仲間になれるから、そういうのを大事にしてほしいです。あと会えなくっても、会議のないハングアウトみたいに、話す機会を作るのを大事にしていってほしいとおもいます。こうさんが北海道に来てくれたり、わへいさんが二人でハングアウトしてくれたり座談会みたいなのもやってくれたり、すごくありがたかったしそういうのがあればあるほど、もっとコミットがあがるんだと思います。コミットできなかった人もやっぱりいたけど、そういう人を防ぐためにもスタートダッシュが大事かなって思うので、来年もう少し会議以外のハングアウトが増えればなと思います。

しゅうき:僕が行っていた広報の仕事では、データが見えてそこから分析ができるというのを後のほうになって気づきました。人から教えてもらえて効果があるものは去年やった人から教えてもらえればよかったと思うので、今年をベースに来年再来年と上乗せする形でよいのではないかと思います。その意味で引継ぎがうまくいければいいと思います。

はたこ:参加できる人できない人、できる時期とできない時期といろいろあると思うんですが、最初うまくいかなくて徐々にフェードアウトしていくのはもったいないと思いますので、いろいろと雑談をしたり参加しやすい雰囲気を作るというのは大事だろうなあと思います。あと引継ぎのことは非常に大事で、作成した文章(Google Doc)の中で個人情報の問題がないものは引き継いだり、飲み会などどんどんやっていって、毎年前年のものに加えてプラスアルファにしていければいいなと思います。三つ目は誰が何が得意なのかは最初はわからなくって、徐々にわかっていったところがあったと思う。最初の時点でなんとなく得意というのを適材適所で判断できるようにしていったらいいと思います。

こうさん:引継ぎは基本的に賛成なんですが、プログラムをどういう立ち位置にするか。毎回参加者が違うので異なるとはいえ、毎回同じだとつまらないというか枠の中でしか行動しない、逆に言えばここまでやればいいというのをわかってしまうので。毎年違う人が参加して、毎年違うことができれば面白いと思う。例えば今後参加したいと思うとき、毎年違う魅力があったほうがリピーターは増えるのかなって思います。

はたこ:ルーティーンワークのところは引き継げるところがあるのではないかと思います。そうでない部分に関しても、去年を越えてやるぜみたいな物を毎年参加者が持ってくれないかなって(笑)。悪い点は真似しない、いい点は越えていくといったように、ここに応募してくるような人たちはマンネリを防ぎつつmake it betterというスピリッツをもっている人たちなんじゃないかと思っています。

たか:MySPでも引継ぎハングアウトをMSPをやりましたが、基本的に土台となるものを共有して………

(ここでたか落ちる……(全員苦笑い))

こうさん:最後、何を話そうと予定していたのでしたっけ?

しゅうき:最後全員から、来年のプログラム参加者向けのメッセージをと思っていました。

来年以降の参加者へ向けて

わへい:国連フォーラムのスタディプログラムって他のプログラムとぜんぜん違って結構大変だと思いますが、苦労するだけ得られるものだと思います。がんばってください。

みずほ:とても魅力的なプログラムだと思います。たぶんみんな、こういうのに関わるのが好きな人ばっかりで、好きだからみんなコミットすると思うし、そういう人たちの中でもまれながら半年やるのはすごく勉強になると思うし、時間もとられるけど得られることは多いと思うのでぜひこの機会を生かしてください!

しゅうき:このプログラムの特徴は地理的な不利はほとんどないということ。全員がフラットで、学生も社会人も地理上関係なくみんなが平等にコミットできる機会が与えられてて、それを有効に使えれば限界を超えられる。そういうプログラムだと思います。ぜひ限界を超えてください。

こうさん:しゅうきくんに言われちゃったなあ……(笑)。じゃあ言いたいことを変えます。なぜって言うことを常に持ち続けてください。些細なことでもなぜだろうって言うことを持ち続けると回りを巻き込めるので、変な気遣いとかいらないと思うのでどんどんチャレンジして巻き込んでやってください。あと楽しんでやっていくっていうことですね。がんばりながら楽しんで、ワークハード・プレイハードの精神で。

はたこさん:失敗してもよいのでは?と思います。何も考えずに申し込んで、大変だと思ったときに周りとどういうふうに対処するかも含めて失敗を恐れずやっていったらいいと思います。MySPは失敗したことを責めたり責められたりするのではなく、それをいかにフォローするかという点において、メンバーが本当に頼もしいと思いました。SSPがどうなるかもメンバー次第かと思いますが、失敗を恐れない学びの場として生かしていくことができればよいのではないかと思います。

(ここでたか接続復帰)

しゅうき:最後にたかさんお願いします。

たか:これだけ仕事とか年齢とかいろいろなものを超えて、一つのものに向かってやっていけるというのはなかなかないと思います。その過程で何を得るかはその人次第ですが、絶対に何かは得られるので、皆さんの積極的な参加を期待しています。

たか:ハングアウトということでなかなか難しいこともありましたが、本座談会を行うことができてよかったのではないかと思います。みんなが集まれる時期に、ぜひ九州や東京などでまたやりましょう。