ミャンマー・スタディ・プログラム - 振り返りエッセイ「No.11 山内ゆりか」
TAKE ACTION!!
所属:横浜市立大学 国際総合科学部 3年
ミャンマー渡航から約2ヶ月が経ちました。約8ヶ月前から始動したこのプログラム、そして国連フォーラムは、今でも私の生活の中心となっており、また物事を考える時の軸となっています。
私は昨年(2014年)の夏までイギリスの大学に留学をしていました。留学中は、大学の講義以外に模擬国連に入ったり、気になる国際機関を訪問したりと様々なことに挑戦してきました。帰国後を考えた時に、日本の大学以外でもっと国際協力について学び、経験を積める機会を増やしたい!と思いインターネットを見ていたところ、偶然出会ったのがこの国連フォーラムのスタディプログラムでした。あの時、国連フォーラムのページにたどり着いていなかったら、ミャンマー渡航はもちろん、今あるこの素晴らしい環境に身を置くことはなかったでしょう。
まず、MySPのメンバーは学生だけでなく社会人の方が多く参加しています。私は、大学で国際政治や貧困について専攻しているのですが、今まで大学の先生方以外で国際協力に携わっている社会人と出会う機会がなかったので、MySPメンバーとの交流はとても新鮮でした。彼らがどういう意志を持って今のキャリアを歩んでいるのか、そしてこれからどのようなキャリアを積もうとしているのかなど、将来国際協力をしたいと思っている私にとって同じ分野を志す人生の先輩から色々なお話を聞ける素晴らしい環境があり、彼らと話すことでより明確なキャリア形成について考えることができるようになりました。
また、他にもMySPには恵まれた環境が揃っています。このスタディプログラムは渡航先での訪問機関決定からその機関との交渉、また、現地のホテルや車の手配など全てメンバーで行っています。私は、現地の国連機関を訪問するために現地のFAO(国連食糧農業機関)の方との交渉を担当させて頂きました。英語でのメールベースの交渉だったのですが、その際にはMySPメンバーの社会人、それもどの方もスペシャルな方で、元国連職員や翻訳家の方に自分の文章をチェックして頂きました。国連職員の方と連絡を取るというだけでもとても貴重な経験をさせて頂いたのに、それに加え、自身の英語についても学ぶことができました。また、今回のミャンマー渡航では中間の3日間はメンバーが3つのグループに分かれ、それぞれの地方を訪問しました。その際に私は、私が訪問する地方チームのホテルや車の手配などのロジスティックス全般を任せてもらう機会を頂きました。今までロジスティックスなどしたことが無く、右も左も分からない私に同じ地方チームの社会人メンバーの皆さんがサポートをしてくれ、結果として何事も問題無しに地方訪問を成功させることができました。FAOとの交渉も地方訪問のロジスティックスも社会人メンバーのサポートが無かったら、こんなにも上手くはいっていなかったことでしょう。現に、地方訪問での手配において何回か失敗しかけたことがありました。その中で結果として成功できたのは、社会人メンバーの方が軌道修正をしてくれたおかげです。私がここで何を言いたいのかというと、このプログラムには、私のような経験の浅い人が新しいことに挑戦し、そして失敗できる環境があるのです。正直、訪問機関との交渉も、地方訪問の手配も大人の方がやった方が早く、尚且つ簡単だったと思います。それでも私がやりたい!と飛び込めば受け止めてくれ、失敗できる環境を作り、サポートをして私に成功体験をさせてくれるのです。このスタディプログラムで、自分でアクションを起こし、チャンスを掴みに行くことがどれだけ大切なのかを身を持って実感することができました。
国連職員との交渉担当に手を挙げなかったら、地方訪問のロジスティックス担当を希望していなかったら、そもそもイギリス留学中に、国連フォーラムのページを見つけた時にあのまま何も行動を起こしていなかったら、今の私はありません。今こうして私の文章を読んでくださっている皆さんが、少しでもこのプログラムに興味を持っているのなら絶対に一歩踏み出すことをお勧めします。皆さんを受け止めてくれる場所がここにはあります。