ルワンダ・スタディ・プログラム - 報告書「2.3.国連人口基金(UNFPA)」

1.訪問先

UNFPA (国連人口基金:United Nations Population Fund)

注:UNFPAの略称は、同機関の旧称(UN Fund for Population Activities)に基づく。正式な団体名をUnited Nations Population Fundに変更後も、略称としては、すでに定着しているUNFPAを引き続き使用している。

2.該当テーマ

母子保健

3.組織概要(事業目的、ゴール等)

UNFPAは、「すべての妊娠が望まれ、すべての出産が安全に行われ、すべての若者の可能性が実現される」ことを目標に掲げ、1969年に設立された機関。リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)や個人の選択に基づく家族計画、また国によっては持続可能な開発のための人口政策を策定するための支援を行っている。

4.ブリーフィング、プロジェクト訪問において説明された内容・質疑応答の詳細

Q&Aより

中絶は合法か?:合法、ただしプロセスは煩雑。国内法であるため、UNはアドバイスしないが、母子の命に係わることなので重要だとは認識している。

法整備について:向上している。2016年6月に採択されたProductive health lawでは、女性および若年層の健康について言及。

都市部と農村部の差は存在するか?:存在する。農村部の間でも差はあり、いくつかの村では(健康・公衆衛生の基準から)見て非常に悪い。よって、ルワンダでのUNFPAによる支援は、農村部に注力している。

医師の数:貧困層がアクセスできる医師の数は低い。一方、政府は#MEdical model country”を標榜としており、医師の教育を進める政策をとっている。

メンタンルヘルス:性暴力を受けた女性に対して、One stop centreという支援がある。これは、被害者に対する包括的社会的支援であり、女性警察官・カウンセラー・弁護士による相談や訴訟手続きなどをOne stop centreが一括して行う。世銀の支援あり。

ジェンダー平等:ジェンダーに関しては、文化的ジェンダーと法的ジェンダーがあると認識している。ルワンダの場合、法律ではジェンダー平等が守られている。文化的には父系社会であるが、法的にはこれを許していない。父系社会という文化は、法律およびUN憲章によってなくなりつつある。

5.参加者所感

  • ルワンダにおける公衆衛生環境は、都市と農村で大きく格差があること(これは農村に訪問しインフラの貧弱さを見ることで痛感)、一方で法整備や政府・UNの取り組みで徐々に改善はされてきているという印象だった。また、最後に、事務局長からYou are ambassedar of UNFPA. Please think in daily life, as we all have role. ということばをいただき、「訪問し、時間をもらい、話を聞かせてもらうこと」の責任がある、と感じた。訪問するだけではなく、ここで得たこと・学んだことを、外に発信することで、はじめてSPの意味が生まれるのだとおもった。
  • 訪れた数々の機関の中で、One UNという国連組織全体が一枚岩となろうとしている動きを最も感じた場所でありました。One UNといっても、基本は組織毎のプロジェクトがベースになります。その時に、このような国連機関が他の機関との間を取り持ちながら、最大公約数としての成果を追求することも重要だと感じました。