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MSP特設セクション

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2. 応募要領
3. 事前説明会
4. 事前勉強会日程
5. 現地渡航日程
6. 報告会
7. 活動報告書(広報版)
8. 活動報告書(本編)
 目次

 1.事前勉強会
 2.現地プログラム
  2.1. ブリーフィング
  2.2. 現地活動
  2.3. 自由行動
  2.4. 現地交流
  2.5. 全体ディスカッション
 3. 事後運営報告
  3.1. 実行委員長所感
  3.2. ロジ班
  3.3. 研究班
  3.4. 広報班
  3.5. 企画調整班

9. 写真でたどるMSP
10. 報告ビデオ

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トップ > スタディ・プログラム > モンゴル・スタディ・プログラム(MSP)> 報告書目次 > 2. 現地プログラム > 2.3. 自由行動

モンゴル・スタディ・プログラム(MSP)
活動報告書: 2.3. 自由行動

2.3.1. 観光

 

 MSPの公式プログラム最終日(10日)は、午前中が「自由行動」という事になっており、それぞれ興味あるプログラムを選んで参加することが出来るようになっていました。お土産を買う時間がきちんと欲しかったこと、なかなか来ることのない国なのでちょっとは観光めいたこともしたかったこと、それまでのプログラムが非常に充実していたので少しはのんびりしたかったこと(笑)など、様々な要因が相まって「観光」のプログラムを選択しましたが、非常に面白い内容で大満足でした。

 

 最初にウランバートル市内の中心部にある、チンギス・カーンの像がある広場に行って記念撮影。8月だというのに肌寒いくらいの日だったのですが、ガイドをこの自由行動でもかって出てくれた通訳のトヤさんから、「去年は8月に雪が降った」と聞いてビックリ!!「さすが世界中の首都の中で一番寒いと言われる街だ」と思いました。途中で立ち寄ったフェア・トレードのお店では、日本人の方が日本からの輸入品(かわいらしい小物とか、洋服とか)を販売されていました。海外で働く者として、いろいろと違う文化の中で生活するのは大変だろうなと思いましたが、いきいきと仕事をされているのを見て、自分らしい生き方が出来るのは本当に幸せなことだなと改めて感じました。MSPで学んだ事、考えた事、感じた事も生かして、これからも「自分らしい生き方」をしていきたいと思います。

 

<文責:中原隆伸>


2.3.2. Save the Children事務所

 

 Save the Childrenチームでは、Save the Childrenのウランバートル事務所を訪問し、現地事務所長の方からお話を伺いました。「モンゴルでは都市部でも地方でも教育に対する意識は高い。それを生かせないシステムが問題だと思っている。」というお言葉が印象的でした。また、家庭で十分な保護を受けられない子ども達のために設立されたChild Centerも見学させて頂き、そこで働く職員の方とお話させて頂きました。それぞれのお話から政府や国際機関と連携し、教育と子どもの保護に重点を置いた幅広い活動がなされていることがわかり、NGOの開発におけるプレゼンスの高さを身をもって感じました。遠隔教育プログラムやCommunity Based Educationのパイロットモデル作りなど教育分野で新たな取り組みが多くなされていたことは教育援助政策を学ぶ者として非常に興味深く、今後も注目していきたいと思います。「子どもの権利の実現」を第一理念とする活動をされている方々からお話を伺ったことは、子ども達の未来を守りたい、という初心を改めて思い返すきっかけとなり、とても刺激的な経験でした。その後、デパートでお土産ショッピング、JICAの職員の方々・フェアトレードの会社を経営されている方を交えてランチをし、非常に充実した自由行動となりました。

 

<文責:大津璃紗>

 

2.3.3. 住友商事訪問

 

 自由行動として住友商事を訪問し,藤原さんからお話を伺った。藤原さんからは,住友商事がモンゴルに進出して事務所を構えて以降,モンゴル国内において,携帯電話会社(Mobicom)で成功を収めるまでの経緯を伺ったほか,モンゴル人の民族性・思想・価値観,モンゴル政府の関心事など,長年モンゴル国内の経済発展を直に見てきた方ならではのお話を聞くことができた。

 

MSPの本編のプログラムでは,国際機関又はモンゴル人の視点から見たモンゴルの開発・発展について学ぶことができたが,藤原さんのお話は,モンゴルに駐在している日本人から見たモンゴルという視点という新しい切り口のもので,非常に新鮮だった。なかでも,「遊牧民族のモンゴル人には,元来物を作るという事に対する美徳意識が希薄である。」,「個人意識が強く,集団を形成し活動する事に慣れていない。」といったお話は,モンゴルの人々が共同体を形成して,野菜作りや森林保護活動を行うことに困難を覚えているという問題の本質を言い当てているように感じた。ほかにも,MSPの本編を通して感じていた疑問点の多くについて,藤原さんに質問させて頂き,話題は,モンゴルの法整備状況から,医師等の士業の質,ウランバートル市内の建設規制等,多岐にわたったが,これらの全ての質問に快く答えてくださった。

以上のとおり,藤原さんは,モンゴル人の民族性等から遡ってお話してくださり,この訪問を通じて,モンゴルの現況についての理解をより深めることができた。

 

<文責:小林真由美>


2.3.4. HIV/AIDS NGO施設訪問

 

 メンバー4名で、モンゴルのHIV/AIDSにおけるNGO施設へ訪問しました。


 一つ目はトゥギャザーセンター(Together Center; TC)です。TCは HIV/AIDS の知識提供等の啓蒙活動、VCT(Voluntary Counselling and Testing:自発的カウンセリングとHIV検査)を行っており、1 名の医師と2名のアウトワーカーが働いています。


 この医師はモンゴルのHIV/AIDS や男性同性愛者の世界ではとても有名な方です。TCでは、ユースフォーヘルス (Youth for Health; YfH)のスタッフを交え、TCの施設の概要や取り組みの他、モンゴルのHIV/AIDSに関する歴史的背景、陽性者数、陽性者への課題、モンゴルの性教育、差別や偏見、偏見差別に一役買う有名人など、現地ならではの興味深いお話しをたくさんして頂きました。オフィスには世界各地で配られているコンドームの展示があり、こちらも興味深かったです。


 二つ目はYfHです。YfHは主にHIV/AIDSにおける教育、意識改革、人権 についてのアドボカシーを行っています。宿泊施設(ベット1台とソファー)もあり、帰る所が無い人へ無料で貸し出しされます。モンゴルの冬場 の気温は-40°となる事もあるため、冬場は重宝されています。

 

<文責:礒邉愛>