国連フォーラム主催「みんなでつくる」バングラデシュ・スタディ・プログラム(BSP)- プログラム概要

2025年4月19日 BSPタスクフォース作成

1.本年のプログラムテーマ

バングラデシュの今を歩く~平和・人権・開発の交差点で考えるこれからの国際協力~

《テーマのねらい》

2025年度のスタディ・プログラムの舞台は、南アジア・バングラデシュ。

かつて最貧国の一つであったバングラデシュは、現在では急速な経済成長を遂げています。その一方で、格差の拡大や貧困、児童労働といった課題はいまだ根深く、発展の恩恵から取り残される人々も少なくありません。また、気候変動の影響を受けやすいこの国では、洪水などの自然災害が強制的な移住を引き起こし、貧困やその他の社会課題を深刻化させています。こうした複雑な課題を抱える中、持続可能な未来への道のりは容易ではありません。他方、昨年2024年には不平等や不正義に対して立ち上がる若者の動きにも焦点が当たりました。

また、バングラデシュは上記のような課題を抱え「支援を受ける国」であると同時に、難民受け入れをはじめ「支援をする国」として、国際協力においても重層的な役割を担っています。

国際連合(国連)の三つの柱である平和・人権・開発をめぐる国際社会全体の支援の構造が揺らぐ今。絡まりあう課題の交差点に立つバングラデシュを舞台に、「これからの国際協力のあり方」を、分野を横断して深く考えていきます。

2.プログラムの達成目標

(1)知識の習得と議論する力の獲得
(2)ネットワークの拡大
(3)リーダーシップの涵養
(4)学びや経験の発信と議論の深化

3.プログラムの運営方針

本プログラムは、参加者「みんなでつくる」ことを運営方針としています。具体的には、渡航前の事前準備(訪問先のプロジェクトリサーチ、訪問先との交渉、ロジの手配、事前勉強会の企画と運営)から現地渡航、渡航後の報告(報告書の作成、報告会の実施)や事後勉強会の企画と実施まで、約1年のプロセスにおいて参加者それぞれが役割を担い、プログラム策定を行います。したがって、プログラム全期間にわたって、「みんなでつくる」を実現するために、参加者は可能な範囲で精一杯の貢献をしていただくことが期待されています。

4.プログラム期間(予定)

2025年4月19日(土)~2025年5月6日(火)23:59(日本時間):参加者募集期間

  • 募集要項はこちらです。20〜30名程度募集します。募集要項をしっかりと読んだうえでご応募ください。

2025年6月1日(日)~9月12日(金):事前準備

2025年9月13日(土)~9月19日(金):現地渡航

  • 14日(日)~18日(木)を活用するために、13日(土)午後現地集合、19日(金)午前現地解散で日程を組むことが望ましい
  • 日本から参加される方は、フライト時間など十分に余裕を持って旅程を組んでください。

2025年9月20日(土)~2026年3月末(予定):事後プログラム

【2025年6月から現地渡航まで】

1)渡航準備:

  • 参加者が企画、ロジ、広報、研究等のチームに所属し、プログラムを策定

2)事前勉強会:

  • 現地渡航における学びを最大限得るために複数回の勉強会を企画・実施(東京、神戸(関西)は一部対面を想定、それ以外の地域の参加者はオンラインで参加。)

【現地渡航から2026年3月(予定)まで】

1)事後勉強会の企画・実施:

  • 事前勉強会と現地での学びと議論をさらに深化させる場として実施。

2)報告書の作成・発表:

  • 事前から渡航まですべてのプロセスにおける学びをまとめた報告書を作成し、国連フォーラムウェブサイトに掲載。

3)報告会の企画・実施:

  • 事前から渡航まですべてのプロセスにおける学びを共有し、議論を行う場として全国各地での報告会を企画・実施。

5.訪問機関(想定)

UNDP、WFP、UNHCR、IOMなどの国連機関、世界銀行、JICA、バングラデシュ政府機関、民間企業、NPO・NGOなどバングラデシュ国内におけるプロジェクト事業地

※「みんなでつくる」方針のもと、訪問機関を含め現地渡航スケジュールはプログラム開始後に決定します

6.プログラム参加費(目安)

約8万円程度を想定:現地での費用(ホテル、移動、食事など)およびプログラム遂行にかかる費用(オンライン通話契約代など)

  • 国連フォーラムのネットワークを活用し、なるべく廉価でコストパフォーマンスの高いものとなるようにしています。
  • 注意点航空券、保険にかかる費用は、上記8万円とは別に、各自でご手配いただきます
    • 航空券代や保険代などを含めると、一人あたり20万円前後(日本発着の場合)がプログラム全体として必要となる予定です。円安等の状況によっては更に変動の可能性もあることをご了承ください。
  • 日本からのバングラデシュ入国にあたってはビザが必要です(事前取得推奨)。ただし、日本以外の国からの入国を予定される方は、ビザやワクチン等必要な手続きについて必ず各自で調べてください。
  • これに加え、現地渡航前後に日本国内で対面の勉強会等を実施する際の交通費等も自己負担となります。日本以外に在住の場合などを除き、可能な限り参加いただけることを期待しています。

7.問い合わせ先

info.sp.unf@gmail.com

バングラデシュ・スタディ・プログラム タスクフォース一同