コロンビア・スタディ・プログラム - 報告書「渡航後:広島県立広島叡智学園出張授業」
1.出張授業概要
(1)日時:2025年2月14日(金)
(2)会場:広島県立広島叡智学園
- 同校は、探究型学習を重視しグローバルリーダーの育成を目指す、国際バカロレア(IB)を導入した中高一貫校である。全寮制で英語教育に力を入れ、地域・世界との協働を目指す教育に特色がある。
(3)実施内容(括弧内は出席した生徒の人数)
- 高校1年地理2コマ(計39人)*日本語で実施
- 高校1年英語1コマ(4人)*英語で実施
- 高校2年地理1コマ(12人)*日本語で実施
- 高校2年英語1コマ(7人)*英語で実施
- 中学生との交流会(30人)*日本語で実施
2.発表内容
今般の授業実施にあたっては、同校の方針に基づき「世界に目を向ける」というテーマのもと、ColSPメンバー7名の多様な経験や考えを共有した。
メンバーが生徒へ話したテーマの一例は以下の通り。
- これまでの経歴や経験の共有
- ColSP参加を通じて得た学びの共有
- 各々の仕事や専門性に基づいたレクチャー(「国際政治を『分析』する視点」「先住民族」「衛生問題」「難民」)
地理クラス
講演後は、社会課題の国際的潮流、進学を含めた海外経験など、様々な角度から質疑応答を行った。
キャリアを構築する際の意思決定の背景などに関する質問が多く寄せられたことが印象的で、生徒に身近なテーマに引き付けた視座を共有した。

英語クラス
留学生も多かったことから、講演の中で触れたトピックに対し日本国内外の実情も踏まえたコメントや質問が寄せられたことが印象的であった。

中学生との交流会
中学1-3年生の生徒たちが7グループに分かれ、各SPメンバーを囲んで各自のトピックに関する質疑応答を実施した。キャリアや進路選択、物事の考え方など、率直な疑問や相談が多数寄せられた。


生徒の感想(一部抜粋)
「世界を知るということがとても重要であると感じた。世界を知ることは、問題を解決することにもつながるし、問題を知ることもできると気がついた。」
”Today's lesson taught me a valuable lesson on how to break down the current state of the world.”
「自分がしたいことや好きなことが見つからず、将来を生きることに不安を持っていたが、アドバイスや体験談を聞いて自分の中で新しい発見をすることができた。自分の信じていること、やりたいことをやり切りたい」
また、クラスを担当する先生からは、「生徒が将来の進路や目標を考えるうえで、とても貴重な機会になった。充実した交流会になり、とても感謝している」といった感想が寄せられた。
3.ColSPメンバーの感想
世界に対し純粋な興味をもち、進路やキャリアに真摯に向き合う生徒の姿勢に学ばせてもらうところは非常に大きかった。
また、国際的な視座をもつ生徒や先生に経験や考えを共有する機会を通じて、自身の価値を多面的に捉え直すことができた。
多くの生徒に世界への関心を広げ深めてもらいたいという先生方の熱い想いで今回の授業が実現したことに、改めて感謝を示したい。
生徒たちが素敵な未来を築く一助になる瞬間があれば嬉しく思う。
