ミャンマー・スタディ・プログラム - 参加者紹介「第20回 征矢しおりさん」

「『なんでもやってみよう』チャレンジとMySP」

所属:聖心女子大学文学部 歴史社会学科国際交流専攻4年

MySP担当班:ロジ・会計班 財務会計チーム

写真①

「怖くても色んなことに挑戦しなさい、それだけで人生は変わるのよ。」

これは、私が12 歳の時、学校の先生がおっしゃった言葉です。

学校で委員会長を決める話し合いが行われたとき、各人が暗黙の内に「面倒事はやりたくない」という気持ちを押し付け合い、まさに「会議は踊る、されど進まず」といった様相を呈していました。そんな時の先生の一言が、上に記したものです。10 年たった今でも、これだけは覚えている、という事に気づいたのは、ごく最近でした。

小さくて刹那的な世界でしか生きていなかった私にとって、その言葉は衝撃的でした。「自分のほんの少しの勇気が、想像もできないたくさんの未来に繋がっていくんだなあ」と、幼いながら期待に胸を膨らませました。

結局先生の一言に感銘を受けた私は(会議を一刻も早く終わらせよう、という先生の策にまんまとはまったとも言えますが)、委員長に立候補しました。しかし、この「何でもやってみよう精神」は以降現在に至るまで、静かに、それでいて確実に、自分の中に息づいていると感じます。

MySPへの参加は、そんな「何でもやってみよう」のチャレンジの1つです。では、何故このチャレンジをしようと思ったのか。それは、「日本人としての国際協力への関わり方を見つけたい!」と考えたからです。

中学・高校の頃、カンボジアやフィリピン等の途上国の貧困問題、世界の難民問題を学ぶ機会が多くありました。そのため、私は国際社会の抱える様々な課題に強い関心を抱いていました。こういったルーツを持ちつつも、「国際社会を知る前に、まずは日本の事を知らなくちゃ!」と考え、大学では戦後日本外交史と現代国際情勢を学ぶゼミに入りました。

ゼミでの学びを重ねていくうちに、相対的・流動的に変化する国際関係の中であっても、様々な国家が相互依存を深めながら存在している事、そしてその中での日本という国の立ち位置を知りました。だからこそ、私は「日本」という視点を大事にしています。

他方で、途上国を実際に訪問する機会も頂く事が出来ました。大学の研究プログラムで、南アジアの開発途上国であるネパールを2度訪れました。現地の大学生達との交流を深め、彼らの「国を良くしたい」という思いに圧倒されました。そこで、途上国の発展には、その国の人々の発展を志す意志が必要不可欠であると学んだのです。

結局途上国の発展は、その国の国民にかかっている。それならば、日本人である私は一体どうやって国際協力に関わっていけるのだろうか?」大学生活の最後に、このような疑問を少しでも解決したいと考えて、MySPに参加する事を決意しました。

「アジア最後のフロンティア」と呼ばれるミャンマーは、世界から、そして日本で、最も注目される東南アジアの国の1つです。海外企業の進出、投資の拡大が進む一方で、国内避難民や少数民族問題を抱えています。様々な魅力と課題をはらみ、良い方向にも悪い方向にも発展する可能性を秘めたミャンマーで、自身の国際協力との関わりを見つめることが出来ればよいと考えています。