ルワンダ・スタディ・プログラム - 報告書「2.1.国連開発計画(UNDP)事務所」
1.訪問先
UNDP
2.該当テーマ:
貧困削減、One UN(One UNとは、複数の国連機関の援助戦略、計画、プログラムをより整合的で相互補完的なものにする取り組みのこと。)
3.組織概要(事業目的、ゴール等)
ルワンダは、One UNプロジェクトをパイロットとして行っている8カ国のうちの一つであり、UNDPは、この中でも特に中心的な役割を果たしている。UNDPルワンダでは「貧困削減」「民主的統治」「環境&エネルギー」「政策提言」の主に4つの分野における方針を掲げており、One UNの試みの下、UNDPは政府、UN WomenやUNESCOなどの国連機関、民間企業と協働し、方針を策定しながら活動している。
4. ブリーフィング、プロジェクト訪問において説明された内容・質疑応答の詳細
事務所のトップであるフォーデ・ンディエ氏(ルワンダ国連常駐調整官兼UNDP常駐代表)とスティーブン・ロドリゲス氏(UNDPルワンダ事務所長)と面会し、ルワンダにおけるOne UNとUNDPの活動について説明を受けた。「ルワンダ経済・社会は近年、平均寿命が30年伸び、汚職も世界中でもとても低くランクされ、資本も急増するなど、大きく発展を遂げている。この復興過程において、政府が果たした役割は非常に大きなものがある。その中で政府が留意しているのが、Result Based Managementである。また、カガメ大統領が元軍人であり、国内の治安が落ち着いていたことも、ルワンダ経済・社会の発展の理由の一つである。」とのこと。
<質問>ルワンダには、シンガポールや日本のような、経済発展のロールモデルが存在するのか?
<回答>アジア諸国から様々なことを学んだとは思うが、基本的にルワンダ経済の発展のための考え方は、自ら考えだしたもの(home grown)だと思う。
<質問>ルワンダは他のアフリカ諸国が経済発展を遂げるためのロールモデルになれるか?
<回答>十分可能だと思う。
<質問>参加者を含む、ユース層に対して何か勧めることがあれば。
<回答>必ずしも国連で働かなくとも社会を変えることは可能である。我々人類に共通の共存意識(Common Humanity)を常に意識してほしい。世界中には、私やあなた方のように機会に恵まれているわけではない人々が大勢いる。私たちの仕事は、彼ら彼女らに機会を提供することだと思う。
5.参加者所感
(特になし)