ルワンダ・スタディ・プログラム - 報告書「2.14.国際連合世界食糧計画(WFP) 難民キャンプ」

写真①
写真②

1.訪問先

ギヘンベ難民キャンプ(WFPが活動実施中)

2.該当テーマ

食糧、栄養、人道支援

3.組織概要(事業目的、ゴール等)

本部はイタリアのローマ。98か国に約400の事務所を擁し、世界約80カ国において約8,000万人に食糧支援を行う、世界最大の人道支援団体。

4.ブリーフィング、プロジェクト訪問において説明された内容・質疑応答の詳細

WFPルワンダ事務所では、国内6ヶ所の難民キャンプにおいて活動しており、訪問させて頂いたルワンダ北部のギヘンベ難民キャンプでは、主にコンゴ民主共和国からの難民を受け入れている。キャンプ内では、妊娠中の母親や栄養不良の子どもを対象とした栄養食品の配布や、デジタルカードを使っての難民に対する現金給付システム、学校給食及び授業の一部も見学させて頂いた。

5.参加者所感

  • 難民キャンプを訪れた時に、子どもたちの唯一無二の笑顔を見て、自分の原点を見た気がしました。彼らの笑顔を守りたい、輝く瞳の先にある彼らの夢を叶えたい。高校生の時の想いを呼び起こす様でした。画面越しで見てた笑顔とひたむきさは本物で、国連に惹きつけられた理由がまさに自分の目の前に広がっていて、この日を待ち望んでいたはずなのになぜか現実味がなかったりもして。ただ、間違いなく言えることは、ルワンダで見た景色は、悲しみや絶望という沈黙なんかではなくて、眩しいくらいの希望の光でした。
  • 訪問した難民キャンプで、案内をしてくれたWFPの職員はdignity(尊厳)という言葉を何度も繰り返した。「難民である前に、彼らは一人の人としてのdignityを持っている。健康になり、自分たちで野菜を育て、お金の使い方を覚え、そうすることで彼らは生きる希望を取り戻している。人間にはdignityがあるんだよ。」 新たな難民受け入れを停止してから20年も経つ難民キャンプは、学校があり、警察があり、まるでひとつの村のように普通にコミュニティが成立している。前にテレビで見た、難民が毎日流れ込むキャンプとは違っていて、ピリピリと殺気立つ空気もない。それでも日々栄養改善のための食品が配られていてまだまだ支援なしで自立するには程遠いようにも見えた。WFP職員に、WFPの難民キャンプ支援のプロジェクトの止め時はどう判断するの?と聞く。「最早僕らが必要なくなった時さ。僕がアサインされる時、僕はボスにこう言われたよ。いいかい、僕らはいずれいなくなる予定なんだ」と。