カンボジア・スタディ・プログラム報告書(目次はページ下にあります)
第3章:現地プログラム
第4節:交流・ツアー
第8項:CSP現地参加者全体でのディスカッション(現地渡航者25名によるディスカッション)
現地での参加状況
現地プログラム最終日の11月24日(土)15:00-16:30、プノンペン市内のBaitong Restaurantにて本プログラムを通して各参加者が考えたこと・感じたことについて全参加者で議論をしました。グループでの議論では、「CSPを通じて考えたこと」についてテーマを絞らず自由に議論してもらいました。全体での議論では、まず、参加者を4つのグループに分け、その中で参加者各自が「CSPを通して考えたこと」をテーマに意見を共有、その後、各グループの代表者が、グループ内で出た意見を全体に発表し、最後にこれらの意見について全参加者でディスカッションを行いました。
ディスカッションの概要について:清 衣里奈さん(現地ディスカッション担当)
私たちディスカッション班はこの全体ディスカッションを「CSP現地プログラムの総括」として位置づけた。そのため、以下の2点を重視してディスカッション方法を考えた。1つ目はメンバー全員が議論に加わることができること、2つ目はCSPの4つのテーマを全て網羅した議論が出来ることであった。 カンボジアの発展について、コミュニケーションの取り方について、CSPというプログラム自体についてなど、実に様々な意見が交わされた。同じ行程を過ごしてきたメンバーであるが、それぞれのバックグラウンドや興味関心分野の違いもあり、多様な意見が出て意義深かった。CSP全体として1つの結論に至ることはなかったが、帰国後も引き続き議論を行い、理解を深めていきたい。
CSP参加者感想:井上 良子さん
ほとんどすべての行程を終えた6日目の午後に行われた参加者全員による全体ディスカッションでは、班ごとにテーマの絞り方や発表の仕方がさまざまで面白かった。同じ訪問先やブリーフィングでも異なる着眼点をもつ参加者の数だけ感想や意見があり、多面的・多角的に考察できる場になったと思う。班ごとに発表された内容には、必ずしも結論が出るわけではない開発論や未消化のまま残っている疑問点、問題提起なども含まれていたため、たとえば報告会でのディスカッションに組み込むことや事後勉強会を設定するなど、議論を深める事後的な機会をつくるのも有意義かもしれない。
同じ観点から、4回にわたって行った事前勉強会と何らかの形で連続性をもたせることも考えられ、プログラム全体を見渡したうえで、現地でのディスカッションの位置づけを明確にし、より目的意識をもったディスカッションにできればなお良かったのではないか。建設的な意見としてさらに付け加えるとすれば、現地ディスカッションの回数を増やし、参加者のみならず、現地で出会った方や国連職員の方々を含めた議論の場を設けてもよいと思う。食事の席などで、自然と議論を含めた話はできていたが、もう少し意識的に意見交換できていればより充実していたと感じる。
第2章:渡航前事前勉強会
第1節:第一回勉強会
第2節:第二回勉強会
第3節:第三回勉強会
第4節:第四回勉強会
第3章:現地プログラム
第1節:概要・全体マップ
第2節:ブリーフィング
第1項:
アジア太平洋地域の食料安全保障について(FAOアジア太平洋地域代表兼事務所所長:小沼 廣幸さん)
第2項:ユネスコの文化遺産保存と当該国への影響・意識について
(元ユネスコ職員、JSPSバンコク事務所長:山下 邦明さん)
第3項:MALISプロジェクト概要について(FAOカンボジア事務局プロジェクト・マネージャー:Iean Russell博士 )
第4項:農民の収益向上への農協の取り組みについて(6名の農協運営メンバー)
第5項:カンボジア特別法廷と国際刑事裁判について
(UNAKRT捜査判 事部分析ユニット長:藤原 広人さん、UNAKRT広報官:前田 優子さん)
第6項:警察訓練支援の人身取引取り締まり強化プロジェクトについて
(カンボジア内務省長官兼LEAPプロジェクト議長:Prum Sokha内務省長官)
第7項:カンボジアでの地雷問題と開発について(JMASカンボジア事務所:渕上 浩美さん)
第8項:
クメール・ルージュ政権下のジェンダーに基づく暴力被害者を対象としたプロジェクトについて
(CDPコーディネーター:Savorn Duongさん)
第3節:見学・ツアー
第1項:世界遺産アンコール・ワット・バイヨン2時間遺跡巡りツアー(JASA広報担当:吉川 舞さん)
第2項:アンロンベンのタ・モク博物館見学(元兵士の方より施設の説明)
第3項:FAOが実施する保護池での魚の品種保護活動の見学(Iean Russell博士からの説明)
第4項:
かものはしプロジェクトのコミュニティーファクトリー支援活動の見学
(かものはしプロジェクト現地駐在員:亀山 菜々子さん)
第5項:UNESCO世界遺産候補サンボー・プレイ・クック遺跡ツアー(JASA広報担当:吉川 舞さん)
第6項:キリング・フィールド見学
第7項:トゥール・スレン虐殺博物館見学
第4節:経験・交流
第1項:アンロンベン地区における小学校の訪問(小学校の生徒約30人との交流)
第2項:アンロンベン地区における稲刈り体験(村長の家で農村の人々約30名)
第3項:クーレン地区での農村宿泊体験(水も電気もない村での宿泊)
第4項:クーレン地区のヘルスセンター訪問(現地の医師・看護師とのQ&A)
第5項:クーレン地区のフィールド・ファーマー・スクール訪問
(フィールド・ファーマー・スクール実施者宅を訪問)
第6項:オークルカエ村での農村宿泊体験(水も電気もない村での宿泊)
第7項:「中田厚仁さん」の軌跡(通称“アツ村”に住む村人とのQ&A)
第8項:CSP現地参加者全体でのディスカッション(現地渡航者25名によるディスカッション)
第4章:運営報告
第1節:プログラム実行委員会組織概要
第2節:プログラム策定
第3節:ロジ手配
第4節:会計報告
第5節:現地での保健・健康状況
第6節:参加者による事後アンケート内容と結果
第7節:ソーシャル・メディアの活用とアウトリーチ
第8節:
事後報告会の実施状況
参考資料:
表1:実行委員会組織図
表2:プログラム作成プロセス一覧(概略)
表3:現地手配詳細
表4:CSP参加者アンケート集計結果(2013年1月作成)