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カンボジア・スタディ・プログラム報告書(目次はページ下にあります)

第4章:運営報告

第3節:会計報告


1.お金の取り扱いについて

(1)原則
最小限のコストに抑える方法を検討する。また、プログラム全体に関わるものはすべて参加費として集金した中から賄う。

(2)予算
予算は事前準備・現地行程・事後報告の3つに分けて考えた。事前準備・事後報告については前回の経験からだいたいの金額を予想して立てた。現地行程についてはプログラム・ロジ班がFAO、吉川舞さん(現地でホテル等の手配をお願いした方)と調整した結果を用いて立てた。

(3)集金方法
参加費として1人50,000円を集金した。原則銀行振り込みとし、海外在住の希望者には現地でお支払いいただくことも可能とした。銀行振り込みで集金したものは財務係がまとめて両替した。現地手渡しの場合はそのレートで換算した金額をドルで受け取った。

(4)支払い
支払い方法は大きく分けて3通り。1つ目がFAOを通じた支払い(主に農村ステイの際)、2つ目は吉川舞さんを通じた支払い(車両代・農村以外のホテル代・ガイド代など)、3つ目は財務係から直接の支払いであった(水・レストラン代など)。また、部分参加者へは現地にてドルで返金した。返金に該当するものはホテル代と食事代とした。

2.機能したプロセス

今回は財務係が2人いた。そのため互いに予算の議論や、出納のチェックをすることができ、お金についてより細かく取り扱うことができたと思う。また、現地で何らかの意思決定が必要な際に財務の観点から関わることができたのは良かったと思う。

3.機能しなかったプロセスと次回に向けた改善点

主に次の3点である。1つ目は財務係内での作業分担が不十分だったこと。結果、2人が思い思いに作業を進めてしまい、非効率であった。2つ目はお金の取り扱い原則について参加者への徹底不足である。これを踏まえて、次のような改善点が挙げられる。

  • はじめに「誰が」「何を」「いつまでに」進めるのかを明確にしておく。
  • お金の取り扱い原則について参加者に何度かリマインドする。
  • その他、今回の経験から次回に活かすことができると思った点を述べておく。
  • 費用を安く抑えたいという参加者のニーズがあるため、ホテルを相部屋にするという選択肢を考えておく。

4.決算表(1USドル=81.5円で計算)

 


【収入】

内訳 金額
参加費(日本円) ¥950,000
参加費(USドル) $3,678.00
合計 950,000円+3,678USドル
円換算 ¥1,249,757

 

 

 

総計:収入(¥1,249,757)− 支出(¥1,043,516)¬= 余剰金(¥206,241) この余剰金を参加者の人数で割った金額を、それぞれの参加者が支払った通貨(日本円またはUSドル)で返金する。※参加者には返金方法を別途通知する。

【支出】

内訳 金額
<事前準備>
勉強会会場費 ¥14,130
Wimax代 ¥26,400
お菓子代 ¥500
延長ケーブル代 ¥1060
SD代 ¥4,463
しおり代 ¥10,530
オフ会 ¥6,800
両替送料 ¥500
薬剤代 ¥10,605
おみやげ代 ¥23,927
小計 ¥98,915
<現地>
食費 $2,614.55
宿泊費 $4,260.00
ガイド・通訳・手数手配料 $1,292.00
訪問料 $476.00
車両代 $1,500.00
その他 $357.65
部分参加者への返金 $1,090.00
小計 $11,590.20
円換算 ¥944,601
<事後報告>  
小計 ¥0
合計 ¥1,043,516

 



カバーページ
目次と第1章「はじめに」

第2章:渡航前事前勉強会
 第1節:第一回勉強会
 第2節:第二回勉強会
 第3節:第三回勉強会
 第4節:第四回勉強会

第3章:現地プログラム
 第1節:概要・全体マップ
 第2節:ブリーフィング
  第1項: アジア太平洋地域の食料安全保障について(FAOアジア太平洋地域代表兼事務所所長:小沼 廣幸さん)
  第2項:ユネスコの文化遺産保存と当該国への影響・意識について
      (元ユネスコ職員、JSPSバンコク事務所長:山下 邦明さん)

  第3項:MALISプロジェクト概要について(FAOカンボジア事務局プロジェクト・マネージャー:Iean Russell博士
  第4項:農民の収益向上への農協の取り組みについて(6名の農協運営メンバー)
  第5項:カンボジア特別法廷と国際刑事裁判について
      (UNAKRT捜査判 事部分析ユニット長:藤原 広人さん、UNAKRT広報官:前田 優子さん)

  第6項:警察訓練支援の人身取引取り締まり強化プロジェクトについて
      (カンボジア内務省長官兼LEAPプロジェクト議長:Prum Sokha内務省長官)

  第7項:カンボジアでの地雷問題と開発について(JMASカンボジア事務所:渕上 浩美さん)
  第8項: クメール・ルージュ政権下のジェンダーに基づく暴力被害者を対象としたプロジェクトについて
      (CDPコーディネーター:Savorn Duongさん)

 第3節:見学・ツアー
  第1項:世界遺産アンコール・ワット・バイヨン2時間遺跡巡りツアー(JASA広報担当:吉川 舞さん)
  第2項:アンロンベンのタ・モク博物館見学(元兵士の方より施設の説明)
  第3項:FAOが実施する保護池での魚の品種保護活動の見学(Iean Russell博士からの説明)
  第4項: かものはしプロジェクトのコミュニティーファクトリー支援活動の見学
      (かものはしプロジェクト現地駐在員:亀山 菜々子さん)

  第5項:UNESCO世界遺産候補サンボー・プレイ・クック遺跡ツアー(JASA広報担当:吉川 舞さん)
  第6項:キリング・フィールド見学
  第7項:トゥール・スレン虐殺博物館見学
 第4節:経験・交流
  第1項:アンロンベン地区における小学校の訪問(小学校の生徒約30人との交流)
  第2項:アンロンベン地区における稲刈り体験(村長の家で農村の人々約30名)
  第3項:クーレン地区での農村宿泊体験(水も電気もない村での宿泊)
  第4項:クーレン地区のヘルスセンター訪問(現地の医師・看護師とのQ&A)
  第5項:クーレン地区のフィールド・ファーマー・スクール訪問
      (フィールド・ファーマー・スクール実施者宅を訪問)

  第6項:オークルカエ村での農村宿泊体験(水も電気もない村での宿泊)
  第7項:「中田厚仁さん」の軌跡(通称“アツ村”に住む村人とのQ&A)
  第8項:CSP現地参加者全体でのディスカッション(現地渡航者25名によるディスカッション)

第4章:運営報告
 第1節:プログラム実行委員会組織概要
 第2節:プログラム策定
 第3節:ロジ手配
 第4節:会計報告
 第5節:現地での保健・健康状況
 第6節:参加者による事後アンケート内容と結果
 第7節:ソーシャル・メディアの活用とアウトリーチ
 第8節: 事後報告会の実施状況

第5章:次回に向けて

参考資料:
 表1:実行委員会組織図
 表2:プログラム作成プロセス一覧(概略)
 表3:現地手配詳細
 表4:CSP参加者アンケート集計結果(2013年1月作成)